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動脈硬化予防に効果的と言われる脳梗塞を防ぐ食材3選!

           

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この記事を読んでわかること

高野豆腐・黒胡麻・干し椎茸に含まれる栄養素が、動脈硬化や脳梗塞の予防に役立つ理由がわかる。
セサミンやエリタデニンなどの成分が、血管や脂質代謝に与える具体的な働きがわかる。
血管の健康を保つ食事が、再生医療の効果を高める基盤になるという視点がわかる。


脳梗塞や脳出血を防ぐためには、動脈硬化の予防が最も重要です。
そのためには、不飽和脂肪酸を含む食品を摂取することが効果的です。
これらは、血管をしなやかに保つ働きとともに、悪玉コレステロールを減らします。
また、野菜や果物に含まれる食物繊維やポリフェノールも血管を健康に保つ食材として効果的です。

高野豆腐の栄養価とその健康効果

高野豆腐の栄養価とその健康効果
高野豆腐は、加熱した豆乳に凝固剤を加え、凝集した豆乳成分から水を抜いて原料豆腐とし、ゆっくり凍結し、低温で熟成します。
そのあと、溶かして水を抜き、柔らかく加工し乾燥させてつくられます。
同様の大豆加工食品としては、凍み豆腐があります。
高野豆腐の栄養価で特徴的なものとして、乾物100g当たり50.5gをタンパク質が占めているということがあります。
また、脂質も34.1g含まれており、大半はリノール酸、オレイン酸、α-リノレン酸のような不飽和脂肪酸となっています。
これらは血液中の脂質バランスを整え、動脈硬化の予防に役立つとされています。
さらに、大豆に特徴的なポリフェノールであるイソフラボンも豊富に含まれています。
高野豆腐の健康効果としては、血液中の脂質代謝を緩やかに調整し、食事からの脂質の吸収を抑えてくれるという働きがあります。

また、動脈硬化疾患の予防のために、高野豆腐はおすすめの食品の一つとなっています。

こうした点から、高野豆腐は脳梗塞予防のために、積極的に取り入れたい食材の一つといえるでしょう。

黒胡麻に含まれる成分と血管への影響

胡麻は、外皮の色によって白、黒、金の大きく3種類に分けられます。
色による胡麻の栄養成分の違いはそれほどありません。
成分の約半分は脂質で、ほとんどは不飽和脂肪酸です。
次いで、約20%はタンパク質です。
不飽和脂肪酸には、血中のコレステロール値を下げ、善玉コレステロール値を増やす効果があります。

また、胡麻に含まれるセサミンという成分には、抗酸化作用をはじめ、血中コレステロールを下げる効果、脂肪の代謝を促す作用、そして肝臓を保護する働きがあることが研究で明らかになっています。
さらに注目されているのが、血圧を適切な範囲に保つ効果です。
これは、セサミンが血管内で発生する「過酸化物質(細胞を傷つける有害な物質)」の量を減らし、血管の炎症や傷みを防ぐことで、血流をスムーズに保てるようにするためだと考えられています。
具体的には、血管内で悪さをする「NADPHオキシダーゼ」という酵素の働きを抑えることで、血管の老化や硬化を防ぐ仕組みです。
こうした多角的な作用により、セサミンは動脈硬化や高血圧の予防にもつながる可能性があるのです。

セサミンは、強い抗酸化作用によって血管そのものへのダメージを直接防ぐ働きがあります。
これは、血管の内側にある細胞を酸化ストレスから守り、しなやかさを保つために重要です。
さらに、血圧を適切にコントロールすることで、血管にかかる余計な負担を軽減し、間接的にも血管の健康を支えています。
こうした「直接」と「間接」の2つのアプローチにより、セサミンは血管の老化や動脈硬化の進行を抑える手助けをしてくれるのです。
なお、黒胡麻の皮の黒い色には、ブルーベリーのようにアントシアニンという色素が含まれています。

アントシアニンにも抗酸化作用があり、ダブルの効果が期待できます。
脳梗塞を予防するうえでも、毎日の食事に取り入れたい食品です。

干し椎茸の成分が動脈硬化予防に与える効果

干し椎茸は、椎茸を天日で干したものです。
椎茸にはもともと、多くの成分が含まれています。
そして、乾かすことで、うまみ成分のグアニル酸が増えます。

そのため、出汁として重宝します。
また、食物繊維やミネラル、ビタミンB群、ビタミンDなどのビタミンを含んでいます。
さらに、血液中のコレステロール値を下げる作用があるエリタデニンという成分も含まれています。

肝臓での脂質代謝を助けることで、血液中のコレステロール値を適切に保ち、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
動物実験にはなりますが、しいたけなどのキノコのアテローム性動脈硬化予防効果について調べた研究があります。
その結果、しいたけを摂取することで、高脂肪食によるアテローム性動脈硬化症の発症を防ぐのに効果的だと示唆されました。

身近な食材でありながら、血管の健康にしっかりと貢献してくれる、頼もしい存在といえるでしょう。

まとめ

脳梗塞や動脈硬化を予防するためには、日々の食事の積み重ねが大切です。
高野豆腐に含まれる植物性タンパク質や不飽和脂肪酸、黒胡麻のセサミンやアントシアニン、干し椎茸のエリタデニンなど、いずれも血管を守る効果が期待できる成分が豊富です。
こうした食品は、ニューロテック、脳梗塞・脊髄損傷クリニックで提供されているリニューロ®における「狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療」とも親和性があります。
なぜなら、狙った神経回路を再構築するためには、血流の確保と酸素・栄養の安定供給が欠かせないからです。
動脈硬化の予防は、再生医療の成果を最大化するための基礎でもあります。
日々の食卓に、これらの食材を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

よくあるご質問

動脈硬化を予防するにはどんな食べ物がいいですか?
動脈硬化予防には、抗酸化成分や不飽和脂肪酸を含む食品が効果的とされています。
具体的には、豆類、海藻、ナッツ、きのこ類などが挙げられます。
毎日の食事で無理なく取り入れることが大切です。

バナナは動脈硬化を改善しますか?
バナナにはカリウムが豊富に含まれており、血圧を下げる働きが期待されます。
間接的に血管の負担を軽減することで、動脈硬化の進行を抑える助けになる可能性があります。

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    1:大豆食品の機能性評価研究に関する動向.Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi.2018;65(10):483-487. :https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/65/10/65_483/_pdf
    2:動脈硬化を知る×動脈硬化を予防する食事 一般社団法人 日本動脈硬化学会:https://www.j-athero.org/jp/wp-content/uploads/general/pdf/The_Japan_Diet.pdf
    3:白ゴマや黒ゴマなど種類があるが、何が違いますか。農林水産省:https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1610/01.html
    4:降圧効果を持つ機能性食品の薬理作用~血圧コントロールが期待される食品~.日薬理誌.2015;146:33-39.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/146/1/146_33/_pdf
    5:乾燥きのこ中に残存するβ- グルコシダーゼの保存性.日本きのこ学会.2018;26(2):81-84.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/msb/26/2/26_81/_pdf/-char/ja
    6:しいたけ 独立行政法人 農畜産業振興機構:https://www.alic.go.jp/content/001237399.pdf
    7:Edible Mushrooms Reduce Atherosclerosis in Ldlr−/− Mice Fed a High-Fat Diet – ScienceDirect:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022316622166897

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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