近年急増するストレートネック!症状や脊椎に与える影響は? | 脳梗塞・脊髄損傷の幹細胞治療|ニューロテックメディカル

近年急増するストレートネック!症状や脊椎に与える影響は?

           

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この記事を読んでわかること

ストレートネックの原因や病態がわかる
ストレートネックが身体に与える影響がわかる。
ストレートネックの予防法や治療法がわかる。


ストレートネックとは、頭頸部が長期的に前方に傾くことで、本来頸椎が持つしなやかな構造が失われてしまい、頭痛や肩こりなどの症状を抱える状態を指します。
近年はスマホやPCを長時間操作する方が増加傾向にあり、ストレートネックに悩まされる方の増加が懸念されます。
この記事では、ストレートネックの症状や予防法を詳しく解説します。

ストレートネックが脊椎に与える影響

首を痛めている女性
皆さんは「ストレートネック」という言葉をご存知でしょうか。
ストレートネックとは、本来地面に対して垂直に位置する頭頸部が前方に傾いてしまい、正常であれば前弯(前方に凸)しているはずの頸椎の前弯が失われ、真っ直ぐストレートになってしまう状態のことです。
医学用語では頭頸部前方位姿勢(Forward Head Posture:FHP)といい、特に頭頸部が前方に俯くスマホやPCの長時間操作によって発症リスクが高まることから、「テキストネック」や「スマホ首」とも称されます。
総務省の統計によれば、各年代でスマホのインターネット利用時間は年々増加傾向にあり、ストレートネックはまさに現代病と言えるでしょう。

本来、頸椎は前弯(お腹側に凸)し、胸椎は後弯(背中側に凸)し、腰椎はまた前弯することで脊椎は緩やかなS字カーブ状の構造を成しており、上下方向の衝撃や重さを緩和できるようになっています。
重い頭部を細い頚部が支えるためには、頸椎が前弯することで頭部の重みを分散することが必要不可欠です。
しかし、ストレートネックが進行して頸椎が徐々に前方に傾くと、頸椎本来の前弯が失われていき、完全に真っ直ぐになると上下方向の衝撃や重さを吸収できなくなり、周囲の神経や筋肉に負担がかかります。
さらに症状が進行すれば、頸椎は後弯するようになり、頸椎周囲を走行する神経や脊髄を圧迫することでさまざまな神経症状をきたす可能性があり、注意が必要です。

ストレートネックが悪化した際の症状

ストレートネックが悪化した際の症状として、主に下記のような症状が挙げられます。

  • 頭痛
  • 肩こりなどの疲労感
  • 舌の筋力低下
  • 四肢麻痺・しびれ
  • 歩行障害

金沢大学の西川氏(金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 助教)を中心とした共同研究によれば、頭頸部前方位姿勢を維持すると僧帽筋上部線維の過剰な筋活動が生じるそうです。
僧帽筋は首の後ろから背中にかけて走行する筋肉であるため、僧帽筋の過剰な筋活動によって後頭部痛や肩こり・疲労感などが生じていると考えられます。

さらに、小串氏(関西医科大学附属病院 リハビリテーション科)の研究によれば、頭頸部前方位姿勢によって胸骨舌骨筋や肩甲舌骨筋などの舌骨下筋群が後弯、舌骨が下方に引かれた結果、舌の運動が阻害されることを報告しています。
実際に、18名を対象に行った安静座位と頭頸部前方位座位における舌突出筋力と舌挙上筋力の結果は下記のとおりです。

安静座位 頭頸部前方位座位
舌突出筋力 0.44±0.10kg 0.37±0.12kg
舌挙上筋力 0.46±0.14kg 0.36±0.12kg

この表からも分かるとおり、頭頸部前方位座位の群では舌の運動能力が低下していることが明らかであり、長期的には嚥下や構音能力にも支障をきたす可能性が示唆されています。

さらに症状が進行して脊椎の構造が変形すると、近傍を走行する脊髄や神経が圧迫され、四肢麻痺やしびれ、歩行障害など、さまざまな神経症状が生じるため、注意が必要です。

ストレートネックに効果的な治療やストレッチとは

首を支えながら上を向いている女性
ストレートネックへの対策は、大きく分けて症状の進行を予防する予防法と、実際に症状が進行した場合の症状の緩和法の2つに大別されます。
予防法としては主に下記のような方法が挙げられます。

  • スマホ操作やデスクワークの時間を抑える
  • 長時間同じ姿勢は取らず、こまめにストレッチする
  • 定期的に首を後ろに傾けるように力をいれる
  • 適切な高さの枕を使用する

一方で、症状の緩和法は主に下記の4つです。

  • 首や肩甲骨周りのストレッチを行う
  • 牽引療法や温熱療法による筋肉の緊張の緩和
  • 投薬や注射による筋肉の緊張の緩和
  • 鍼治療や整体

症状が進行して脊椎の変形が起こると改善困難となるため、普段の姿勢やスマホ操作時間に注意して、進行を予防することが重要です。
不適切な高さの枕を使用すると頚部に負担がかかり、ストレートネックの発症リスクが高まるため、高すぎず低すぎない、自身の使いやすい高さの枕を選びましょう。
また、頭痛や肩こりなどの症状にお悩みの方は、ストレッチや牽引療法、投薬・注射など行い、症状の主な原因である筋肉の凝りを解消することで症状を緩和できます。

まとめ

スマホの利用率・操作時間は年代問わず増加傾向にあり、長期間頭部が俯くことで生じるストレートネックは今後多くの人の悩みの種となる可能性があります。
早期から対策できれば症状は進行せず、肩こりや頭痛の解消が見込めますが、長期間放置すると徐々に頸椎の構造は変形し、最悪の場合、頸椎症性脊髄症や頸椎症性神経根症などの整形外科疾患を発症する恐れがあるため、注意が必要です。
これらの疾患を発症した場合、例え手術を行っても術後にしびれや麻痺などの後遺症が残存する可能性もあるため、やはり早期対策が重要です。
これまでの医療ではこれらの後遺症に対してリハビリテーションが主な改善策でしたが、近年では、神経障害が「治る」を当たり前にする取り組みとして注目されている「ニューロテック®」という考え方があります。
これは、脳卒中や脊髄損傷に対して「狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療」再生医療「リニューロ®」を軸とするアプローチで、骨髄由来間葉系幹細胞や神経再生リハビリ®を組み合わせた治療法です。
ストレートネックによる神経障害に対しても、今後このような先進的な治療法が希望となる可能性があります。
回復への選択肢を広げるためにも、医療機関と連携しながら一人ひとりに合った支援を継続することが大切です。

よくあるご質問

ストレートネックは元に戻りますか?
ストレートネックによる頭痛や肩こりは改善することができますが、一度変形した頸椎の形を完全に元に戻すことは困難です。
そのため、症状の進行を抑えるために早期から予防することが重要です。
ストレートネックかどうかの確認方法は?
ストレートネックかどうか簡易的に確認する方法は、壁に背中を向けて立ち、かかとや肩甲骨を壁につけた際に、後頭部が壁に自然とつくかどうかで判断できます。
通常であれば後頭部が壁につきますが、ストレートネックの方の場合は後頭部が自然にはつかない可能性があります。

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    <参照元>
    1増え続けるモバイル機器の利用時間.総務省:https://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/howto/smartphone/smartphone_07.html
    2中村眞人.あなたの背骨はCの字?それともSの字?.千葉県医師会 健康スポーツ医学研究委員会:https://www.chiba.med.or.jp/general/millennium/pdf/millennium64_5.pdf
    3Yuichi Nisikawa et al. Influence of forward head posture on muscle activation pattern of the trapezius pars descendens muscle in young adults.Scientific Reports.volume 12, Article number: 19484 (2022 Nov 14.):https://www.nature.com/articles/s41598-022-24095-8
    4小串 直也, 羽崎 完.頭部前方突出姿勢が舌筋力に与える影響.第50回日本理学療法学術大会 抄録集.Vol.42 Suppl. No.2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2014/0/2014_0980/_article/-char/ja/

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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