退院後のリハビリは何から始める?最初の1〜2週間でやるべき行動計画 | ニューロテックメディカル
リハビリテーション

退院後のリハビリは何から始める?最初の1〜2週間でやるべき行動計画

Caregiver in a pink apron sits with an elderly woman in a wheelchair, smiling and talking at a wooden table in a bright living room.

この記事を読んでわかること

介護保険を利用する流れ
転倒を防ぐための自宅環境の整え方
退院後のリハビリテーションの考え方と運動方法


退院した後、自宅でのリハビリを何から始めていいのか分からない方は少なくありません。
在宅生活では、最初にサービスを利用するための介護保険の申請や自宅での転倒予防を行うことが重要です。
この記事は、退院後に行うべき介護保険の申請から具体的な自主練習方法まで最初の1〜2週間でやるべき内容について解説します。

サービスを利用するための介護保険の確認

脳卒中の治療が終了して退院した後、費用の負担を抑えながら専門的なサポートを受けるためには、介護保険を活用する必要があります。
介護保険を利用すれば、自宅での転倒を防ぐ環境を整えたり、在宅生活でのリハビリテーションなどのサービスを利用することができます。

介護保険サービスを利用するための手続き

介護保険を利用するためには市町村の窓口で要介護認定の申請を行います。(介護保険サービス利用までの流れ|厚生労働省)
窓口での申請が終わった後、数週間以内に市町村の職員が自宅や病院に訪問して、要介護認定の調査を行います。
その後、主治医の意見書や認定調査の結果を使用して判定が行われ、要介護度が決定して通知されます。
要介護認定の結果が通知されると、要介護の方はケアマネージャー、要支援の方は地域包括支援センターの担当者と相談してサービスの利用が開始できます。
手続きは原則として、申請してから30日以内に認定の通知が行われるようになっていますが、自治体によって変わりますので、詳しくは各窓口にお問い合わせください。
また、手続きは入院中に行い、退院後すぐに介護サービスを利用できるようにしておくと安心です。

訪問リハビリテーションやデイケアなどの生活を支える介護サービス

介護保険では主に介護サービスと福祉用具のレンタルを受けることができます。(介護保険制度の概要|厚生労働省)
介護サービスは訪問介護やデイサービスなど、生活を支えるためのサービスだけでなく、リハビリが行えるものもあります。
中でも訪問リハビリテーションは自宅の環境に合わせて、動きやすい動作の提案や生活しやすい自宅環境に合わせた動き方の工夫を提案してくれます。
デイケアは自宅まで送迎があり、個別のリハビリを受けることができるサービスです。
人によって適切なサービスは変わるため、ケアマネージャーと相談してサービスを決定しましょう。

転倒を防ぐための自宅環境の整備

バリアフリーの家
退院して自宅で生活を送る際に最も気をつけなければいけないことは転倒を防ぐことです。
転倒を防ぐためには自宅環境を工夫することでリスクを減らすことができます。

すぐにできる部屋の模様替えでの動線確保

まず行うべき環境の整備はよく通る場所を安全に歩けるように整えるすることです。
自宅内で生活を行う際、動線上に物が多いと躓いたり、引っかかって転倒する原因になります。
また、空間が広すぎるとバランスを崩した際に支えるものがなく、歩きづらい環境になってしまうことがあります。
そのため、まずは生活を行う際の動線上に置いているものを片付けることから開始します。
動線上に電源コードやラグなどがあると引っかかる原因になるため、できる限り片付けましょう。
歩きやすい環境の整え方は理学療法士などの専門職と相談して決めることで、適切な環境を作りやすくなります。

介護保険を使用した住宅改修や福祉用具の活用

自宅の環境は介護保険を利用することで自己負担割合を減らして、手すりの設置などの住宅改修や、福祉用具をレンタルすることができます。
住宅改修はトイレや浴室などの必要な箇所へ手すりを設置する他、自宅内の段差解消などの工事が含まれます。
介護保険を使用した住宅改修は上限20万円まで補助を受けることができます。
福祉用具のレンタルは歩行器や電動ベッドなどの生活に必要な物品を所得に応じた自己負担割合(1~3割負担)で利用することが可能です。
介護保険で利用できる支給限度額の上限は介護度によって違うため、ケアマネージャーに確認をしましょう。

自宅でもできる簡単な自主練習

自宅でトレーニングする様子
病院から退院した後でもリハビリテーションは継続できます。
まずは退院してすぐに生活に慣れることが第一のリハビリテーションです。

退院して自宅での生活が送れるようになることもリハビリテーション

入院中の患者様は医療職によって提案されたリハビリテーションや、医療者による手助けを受けながら生活を行います。
一方で、退院すると自分で主体的に動かないといけない状況に一変します。(リハ医療システムと今後 生活期リハ|J -stage)
病院での生活と状況が変わってしまうため、戸惑うことも多くありますが、自力で生活動作を行うことで入院中より高い活動を行えるようになることがあります。
身体活動を行っている時間が伸びると筋肉や体力を使うため、退院して生活を行うだけでも立派なリハビリテーションになります。
そのため、退院して生活に慣れることは第一のリハビリテーションです。

自宅でも安全にできる自主練習

退院後、自宅での生活に慣れれば自主練習を行って筋力や体力の向上を目指すことができます。
筋力を鍛えるおすすめの方法は椅子からの立ち座り練習です。
固定された机や手すりなどを持ち、椅子から立ち上がったり座ったりする動作を繰り返します。
立ち座り運動は膝や股関節周囲をはじめとした全身の筋肉を鍛えることができます。
他にも、体力を鍛えるためには散歩が手軽に行いやすい運動です。
初めは転倒を防ぐために家族様と一緒に行い、息切れが起きない程度の速度で少しずつ距離を伸ばしていきましょう。

まとめ

この記事では病院を退院後に行うべき手続きやリハビリテーションについて解説しました。
介護保険は各自治体に申請を行って使うことができる高齢者を社会で支える仕組みで、介護サービスや福祉用具のレンタルなどが行えます。
転倒を予防するためには自宅の環境を整えることが重要です。
退院後の生活は第一のリハビリで、少しずつ慣れてきたら運動を追加して行いましょう。
脳卒中で損傷した神経の治療は確立されていませんが、再生医療にはその可能性があります。
今後、神経再生医療×リハビリテーションの治療の研究は進んでいきます。
私たちのグループは神経障害は治るを当たり前にする取り組みを『ニューロテック®』と定義しました。
当院では、リハビリテーションによる(神経)再生医療×同時刺激『リニューロ®』という狙った脳・脊髄の治る力を高める治療を行っていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡をお願いします。

よくあるご質問

65歳未満で脳卒中になった場合でも、介護保険は使えますか?
はい、利用可能です。
脳卒中は介護保険の特定疾病に指定されているため、40歳以上64歳未満の方であっても、申請手続きを行えば介護保険サービスを受けることができます。
病院の外来リハビリと介護保険のリハビリは併用できますか?
外原則として、医療保険で行う外来リハビリと、介護保険で行う訪問・通所リハビリを同時に併用することはできません。
退院後は、生活を支える介護保険のサービスへ移行していくのが一般的な流れとなります。
介護保険で足りない場合は自費リハビリテーション施設も検討しましょう。

<参照元>
(1)介護保険サービス利用までの流れ|厚生労働省
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/flow.html
(2)介護保険制度の概要|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001512842.pdf
(3)リハ医療システムと今後 生活期リハ|J -stage 和田真一ら 昭和学士会誌 74巻 4号 2014
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/74/4/74_384/_pdf

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この記事の監修

監修医師 貴宝院永稔医師

貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)

脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医

リニューロの治療概念図
リニューロ®最大の特長は、幹細胞点滴投与中に集中的かつ反復的に狙った神経回路に適した刺激を与えることです。
身体の治る力を高める再生医療で土台を作り、狙った神経回路に同時刺激を与えることで、神経回路の再構築・強化を目指していきます。

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