脳炎の症状から治療まで徹底解説 | 再生医療|脳梗塞・脊髄損傷の幹細胞治療|ニューロテックメディカル
高次脳機能障害・脳機能

脳炎の症状から治療まで徹底解説

脳炎の原因から治療法まで

この記事を読んでわかること

・脳炎とは?
・脳炎の症状は?
・脳炎の原因となるさまざまなウイルス


脳炎とは、ウイルスや細菌の脳組織への感染が主な原因となって起こる、脳の炎症です。
まれな病気ですが、実際は死に至ることがあるだけでなく、性格の変化や麻痺など重篤な後遺症を残すこともあります。
脳炎の中でも特に知られているのが単純ヘルペスウイルスによるヘルペス脳炎で、芸能人が罹患した事例が報じられることもあるなど、多くの人が関心を寄せています。
診断には、腰椎穿刺を行って集めた髄液の検査、CTやMRIの画像検査が必要となります。

脳炎とは何か?

蚊がウイルスを媒介する
脳炎は、脳組織に起こる炎症です。
一般的な原因は、ウイルス感染に伴うものです。
まれに細菌や真菌の感染や自己免疫疾患が原因となることもあります。
ウイルスや病原体が直接脳や脊髄に感染することで、脳炎を発症することがあります。
あるいは感染は体の別のところに起こり、病原体が脳へ移動して症状を起こすこともあります。
脳炎は、まれではありますが生命を脅かす可能性のある重大な病気です。
脳炎の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

脳炎の主な症状と発症メカニズム

脳炎では、軽度から重度まで、さまざまな症状を認めます。
その詳細は、別の記事でご紹介します。

脳炎の感染性と自己免疫性脳炎の違い

脳炎は、さまざまなウイルスが原因となっています。
最も一般的なウイルスは、単純ヘルペスウイルスです。
単純ヘルペスウイルスは、口内炎や痛みのある水疱を生じます。
しかし、まれですがこのウイルスが脳に侵入し単純ヘルペス脳炎になることがあります。
単純ヘルペス脳炎は、記憶や言葉をつかさどる側頭葉に影響を与えます。
また重度の脳障害や死にいたることがあります。
その他脳炎の原因となるウイルスには、おたふくかぜウイルス、エプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)、サイトメガロウイルスなどがあります。
また最近はワクチン接種が進んだために激減しましたが、麻疹ウイルスや風疹ウイルスも原因となることがありました。
最後に忘れてはいけないのが、日本脳炎ウイルスです。
蚊が媒介するウイルスで、蚊に刺されることで感染します。
このほかにもダニが媒介するウイルスもいます。
さらには感染した病原体を排除するために活性化された免疫細胞が、脳細胞を攻撃してしまうことで、脳炎を発症することもあります。
一方、感染が原因ではなく免疫の異常によって脳が攻撃される自己免疫性脳炎もあり、原因の多様性が脳炎の診断と治療を複雑にしています。

脳炎のリスク要因

脳炎を発症するリスクが最も高いグループは、高齢者、乳幼児、そして免疫機能が低下している人たちです。
また蚊やダニが多い地域に住んでいる人たちは、脳炎にかかるリスクが多少高くなる傾向があります。
日常生活の中でも、免疫力が落ちている時期にはウイルス感染が起こりやすくなるため注意が必要です。

脳炎の検査と診断方法

症状や経過から脳炎が疑われる場合は、次のような検査を行うことがあります。

腰椎穿刺

腰の背骨の間に細い針を刺し、髄液のサンプルを採取します。
この髄液を用いて感染の徴候がないかどうか検査します。
さらに髄液を詳しく調べることで、脳炎の原因となっているウイルスや細菌を同定することが可能になることもあります。
特に、ヘルペス脳炎の診断にはこの検査が重要で、治療方針を決めるための基礎になります。

頭部CTスキャンまたは脳MRIによる画像検査

CTスキャンとMRIは、脳の構造上の変化を検出することが可能です。
また画像検査によって、腫瘍や脳卒中など、他の可能性を除外することができます。
単純ヘルペスウイルスなどの一部のウイルスは、脳の特定の領域に影響を及ぼす傾向があります。
画像検査を用いて脳のどの部分が影響を受けているかを見ることで、どのような種類のウイルスに感染しているかを判断することもできます。

脳波

脳波は、頭皮に取り付けた電極を使って、脳の電気的な活動を記録します。
脳波の検査をすることで脳炎の原因となるウイルスを検出することはできませんが、脳波の特定のパターンを見ることで、脳のどの部分が冒されているかを推測することができます。

血液検査

血液検査によって、ウイルス感染の徴候が明らかになることがあります。
また特定のウイルスの感染の有無を確認することもできます。
加えて、全身状態の把握のためには重要な検査です。

脳生検

脳生検では、脳組織の小さなサンプルを採取して、感染の有無を調べます。
この方法は、検査手技そのものの合併症のリスクが高いため、めったに行われません。
通常、脳炎の原因を特定できない場合、または治療がうまくいかない場合にのみ行われます。
リスクが高い検査のため、非常に限られたケースでのみ行われ、原因が特定できない場合の最終的な診断手段となります。

脳炎の治療法

単純ヘルペス脳炎の治療には、抗ヘルペスウイルス薬を使用します。
ただこの治療薬は、他の脳炎の治療には有効ではありません。
代わりに、単純ヘルペス脳炎以外の脳炎では、症状を和らげることに重点を置いた治療、例えば鎮痛薬が使用されます。
けいれんが起こるようであれば、抗けいれん薬を使うこともあります。
また特に意識障害がある場合は、集中治療室への入院が必要になることがあります。

脳炎の予防

脳炎の予防には、感染予防策や予防接種が有効です。
特に水痘やインフルエンザウイルスによる感染性脳炎のリスクを減らすにはワクチン接種が重要です。
定期的な健康診断で早期発見が脳炎の重症化を防ぎます。

脳炎の原因と治療についてのまとめ

脳炎の概要、原因や治療法について、多岐にわたる内容を説明させていただきました。
実際はまれな病気ですので、真の脳炎に遭遇することはないかもしれません。
しかし早急に対応することで、予後の改善を期待することができます。
親しい人のいざと言うときのために、ぜひこの記事を参考にしてください。
脳炎はまれな病気ではありますが、一度発症すると命に関わることや後遺症が残る可能性があるため、適切な知識を持っておくことが重要です。
特にヘルペス脳炎は治療が遅れるほど危険性が高まるため、高熱が続く、意識がもうろうとする、異常な行動が見られるといった症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診してください。
芸能人が脳炎を発症したというニュースが注目を集めるのは、誰にでも起こり得る疾患であるという危機感を多くの人が共有しているためです。
家族や身近な人の健康を守るためにも、脳炎に関する正しい知識を持つことは重要です。

よくあるご質問

脳炎の原因は?
脳炎の原因には主に感染と自身の免疫の異常があります。感染で最も多いものはウイルスで、約60%が単純ヘルペスウイルスによるものです。インフルエンザウイルス、コロナウイルスも脳炎の原因になります。

脳炎の症状は?
頭痛や発熱、意識障害、けいれんが多いです。中には異常行動や幻覚、妄想、片麻痺(左右の一方の手足が動きにくくなる)、嗅覚発作(焦げた肉のような匂いを感じること)などもあり、多彩な症状が出る場合もあります。

関連記事


ご予約・ご相談

お電話でのご予約・ご相談

0120‑955‑573

受付日時:【月~土】9:00~18:00 日祝休
※SMSでご連絡させて頂く事がございます

オンラインでのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ LINEで無料相談をする

この記事の監修

監修医師 貴宝院永稔医師

貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)

脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医

リニューロの治療概念図
リニューロ®最大の特長は、幹細胞点滴投与中に集中的かつ反復的に狙った神経回路に適した刺激を与えることです。
身体の治る力を高める再生医療で土台を作り、狙った神経回路に同時刺激を与えることで、神経回路の再構築・強化を目指していきます。

CONTACT

治療のご相談

あなたのお悩みをご相談ください。

お電話でのご予約・ご相談 0120‑955‑573

脳卒中・脊髄損傷の後遺症の
       お悩みや治療のご相談
お気軽にお問い合わせ下さい

0120-955-573

[電話受付]【月~土】9:00~18:00/日祝休