脳卒中・脊髄損傷による後遺症や体のマヒに苦しむ患者様とご家族の方へ
脳卒中・脊髄損傷の再発への不安から離れ、自分らしく人生を歩んで貰いたい
厚生労働省受理:再生医療等提供計画番号/PB5180011
我々は、『脳卒中・脊髄損傷の再発への不安から離れ、自分らしく人生を歩んで貰いたい』との思いで、再生医療と先進リハビリを組み合わせた最新治療を行って参りました。
この再生医療と先進リハビリを組み合わせは現在有効性が確立してきている治療として、国内・国外からも多くの問い合わせや技術提携の依頼を頂いておりますが、まだまだ治療できる人材・施設が限られている状況です。
多くの方にこの治療をお届けすることは出来ませんが、スタッフ一丸となって患者様や神経障害の治療に貢献できるように日々、努力を致します。
我々は患者様に寄り添い、決して諦めません!
診療の流れ
受診される場合の当院が行う幹細胞治療の流れです
ここでは、当院の治療を行う際の流れをご覧いただけます。
お問い合わせ・カウンセリング
まずは、お電話またはメールにてお問い合わせ下さい。
当院では、初めて来院された患者様にいきなり再生医療の治療を行なうことは決してありません。
再生医療を行うには細かい情報が必要となって参りますため、カウンセリングを非常に重視した治療を行なっております。
そのため、担当医師の初診を受診していただくことができるかどうか、貴方の現在のお体の症状や状況等をカウンセラーがひとつひとつ丁寧にヒヤリングさせて頂いております。
是非、詳しく貴方の障害状態や、お体の症状などをお伝え頂きますようお願いいたします。
初診
画像(ご持参いただいたレントゲンやMRI、CTなど)や紹介状をもとに専門医が診察を行い、どの治療が適した治療であるのかを判断しお伝えいたします。
また、治療に当たっては、治療自体に対する理解を高めて頂く必要があります。
そのため、治療のメリット、デメリットを納得いくまでお話しさせていただきます。
患者様の理解が高まった上で、ご納得された上で治療を望まれることが非常に大切です。
ですから、福永記念診療所では診察とカウンセリングに約1〜2時間程度の時間をかけさせて頂いております。
病状、全身の状態、及び今までの治療内容が分かる資料をお持ち頂ければ、より円滑な治療が可能になります。
検診
- 血液検査
- 血液検査では、一般的な採血検査に加え、凝固系に異常がないか、ウイルス等 の感染がないか、どの治療なら可能なのかをチェックいたします。 検査結果 には、およそ 1 週間程度かかります。
- 一般検査
- 末梢血液一般/末梢血液像/AST(GOT)/ALT(GPT)/LDH/γ-GTP/総ビリルビン/総コレステロール/中性脂肪/CPK/ナトリウム/カリウム/クロール/尿素窒素/尿酸/クレアチニン/総蛋白/アルブミン(A/G 比)/グルコース/血清鉄/不飽和鉄結合能
- 感染症検査
- HIV 抗原・抗体/RPR 定性/TPHA 定性/HBs抗原定性/HCV 抗体(CLIA)
- 凝固検査
- PT/APTT/フィブリノーゲン
- 血液型
- ABO 式血液型/RH(D)式血液型
骨髄穿刺(骨髄採取)
ベッドに横向きになり、腰上部あたりを局部麻酔をし痛みをなくします。
その次に骨髄穿刺針を用いて、腸骨(骨盤をつくる左右の寛骨の上部を占める大きな骨)から骨髄液を採取します。
採取は約30分程度のお時間になります。
採取後は止血の為、約30分程安静に休んでから帰宅いただきます。
基本的に入院の必要はありませんが、当日の入浴はお控下さい。
骨髄幹細胞培養
細胞培養センターにて骨髄幹細胞の培養を行います。
細胞の培養・加工は陽圧管理されているクリーンルーム内で行われ、この部屋は常時「ISO class7」NASA 規格では 「class10,000」で管理されています。
その他、室内の環境を一定に保つため、以下の基準を設定して管理されています。
また、細胞はクリーンルームに設置された安全キャビネット内で取り扱われます。
この中は「ISO class5」NASA class100とさらに高い清浄度になっています。
このように厳しい基準を定めて運営することで環境や作業者由来の微生物の混入リスクを低減し、安全な特定細胞加工物を製造できる体制となっています。
安全性検査
培養された幹細胞は安全性及び性能を厳密にチェックされます。
【品質管理試験】
[1] 細胞数のチェック
[2] 細胞形態のチェック
[3] 細胞生存率のチェック
[4] 無菌試験 [※1]
[5] エンドトキシン試験
[6] マイコプラズマ否定試験
※1 日本薬局方に準拠
骨髄幹細胞投与(点滴)
骨髄由来幹細胞点滴とは、患者様ご自身の体内にある骨髄から骨髄液を採取し、その骨髄液の中にある幹細胞を培養して大量に幹細胞を増やし、患者様のお体に点滴投与していく治療になります。
今までは根本的な治療がない(困難)と言われていた病状に対して、損傷された細胞を修復させる、新たな細胞を体内に収着させる、再構築させる事を目指す治療です。
当院では、細胞培養センターのクリーンルームにて培養を行って増やしたご本人の幹細胞を100mlの生理食塩水に溶解し、腕の静脈から1回30分程度かけて点滴投与します。
点滴投与は計3回行い、4週間後に2回目の幹細胞投与を行います。
点滴目安時間:30分程度
臍帯由来サイトカインカクテル
サイトカインカクテル療法は、臍帯幹細胞由来の培養上清液を利用した再生医療です。
脳梗塞(脳出血)及び脊髄損傷後の後遺症の軽減やリハビリ効果が高まることが報告されています。
幹細胞を培養する際に生じる培養上清液には、幹細胞から放出されるサイトカイン(神経保護因子、成長因子、血管新生因子など)が多数含まれ、通常、成人の数十倍から数百倍にのぼるサイトカインが含まれていることが分かっています。
これを多く含む培養液をサイトカインカクテル(幹細胞培養上清液)と呼びます。
このサイトカインカクテルは、サイトカイン(成長因子・神経保護因子・血管新生因子など)が脳内に存在する幹細胞を活性化して自己修復を促します。
つまり、自然回復やリハビリテーションの効果を高める事に繋がります。
点鼻投与として行いますが、嗅球から細胞間質を経て脳介在部に至る経路、および三叉神経から脳幹・脊髄に至る経路により、内服より早期にかつ高濃度のサイトカインが脳内に到達させることが出来ます。
脊髄損傷に伴う麻痺により歩くことが困難だった患者さんが、自己幹細胞を投与することで劇的に改善し、数週間後には自立歩行が可能になった症例などが報告されています。
コンビネーション経頭蓋的磁気刺激
幹細胞点滴は、加齢とともに少なくなってしまう幹細胞を補給することで、身体の修復能力を引き上げるという治療法ですが、コンビネーション経頭蓋的磁気刺激[TMS]を併用することで効果が更に出やすくなります。
方法としては頭皮から磁気を当てて、動作のために脳から送られる電気信号を流れやすくする療法です。
損傷部の血流を増やし働きを活性化させる、リハビリ前のプレコンディショニングとして行います。
このコンビネーション経頭蓋的磁気刺激により、点滴した幹細胞の効果を高めた上、適切なリハビリを重点的に行います。
針などは使わず、頭に装置を当てるだけなので痛みを伴いません。
<神経再生リハビリ・r-TMS×リハビリプランへ>
先進リハビリ
脳が治り易い状態になっても、適切なリハビリが出来ないと十分な効果が出ません。
当院の治療に合わせて適切なリハビリを重点的に行うことをお勧めしています。
例えば、当院ではEMSという低周波機器を使用した微弱な電気進撃で筋肉の収縮をアシストし、手足の動かせる範囲を拡大させて動かし方を再学習するリハビリ。
そして、脳から送られてきた電気信号を感知し、運動を補助するロボット(パワーアシスト装具)を装着してのリハビリで、膝、肘、足首など、それぞれの部位に対応したロボットがあります。
定期診断
治療終了後から6ヶ月後、もしくは12ヶ月後に担当医師による検診を行いますのでご来院いただくことになります。
脳卒中・脊髄損傷再生医療(幹細胞点滴)中、治療後まで引き続いて、専門医による定期診察を行います。
状況により、引き続きサイトカインカクテルの点鼻やリハビリを通じて、より改善の可能性を期待して行くこともお勧めします。
再生医療に関するお問い合わせは、お電話(0120-955-573)または、こちらのフォームよりお願いします。
脳卒中や脊髄損傷など再生医療に関する情報は「脳卒中ラボ」でもご覧頂けます。再生医療に関するお問い合わせは以下よりお願いします。
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