脳梗塞を防ぐための質の良い睡眠とは?|睡眠不足と高血圧・動脈硬化の関係 | ニューロテックメディカル

脳梗塞を防ぐための質の良い睡眠とは?|睡眠不足と高血圧・動脈硬化の関係

           

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この記事を読んでわかること

睡眠不足が自律神経や血圧に与える影響と脳梗塞リスクとの関係がわかる。
睡眠の質が悪いと高血圧や動脈硬化が進みやすくなる理由がわかる。
生活の中で実践できる「質の良い睡眠」をつくる工夫と注意点がわかる。


睡眠不足や睡眠の質の低下は血圧や血管の負担となり、脳梗塞のリスクを高めてしまうことがあります。
生活リズムの乱れなどによって睡眠不足や睡眠の質が低下すると、動脈硬化の進行にも影響が出る場合がみられます。
本記事では睡眠と脳梗塞リスクの関係と生活で整えたいポイントを解説します。

睡眠不足が脳梗塞リスクを高める理由

あくびをする男性
睡眠不足が続くと自律神経が乱れやすくなり、血圧や血管の状態に負担がかかります。
自律神経のバランスが崩れると、心拍や血圧が安定しにくくなります。
そして、血管の収縮と拡張がスムーズに働かなくなるため、脳へ向かう血流が不安定になります。
こうした状態が積み重なると、高血圧や慢性的な炎症が起きやすくなり、脳梗塞の土台となる動脈硬化も進行しやすくなります。
また、睡眠不足は血管の内側を保護する「内皮細胞」の働きを弱めるとされており、血管が傷つきやすい状態になります。
内皮の機能が低下すると、コレステロールが血管壁に沈着しやすくなり、血管が狭く固くなる動脈硬化が進みます。
動脈硬化は脳梗塞の大きな原因であり、特に高血圧と睡眠不足が同時に存在するとリスクはさらに上昇します。
さらに睡眠不足が続くと、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加し、血圧上昇や血糖変動を引き起こします。
これにより血管にかかる負荷が増し、脳血管のダメージが重なりやすくなるため、長期的には脳梗塞発症の可能性が高まります。
「忙しいから眠れない」、「寝つきが悪い日が続いている」という状況を軽く考えてしまいがちですが、睡眠不足は体が発する重要なサインです。
質の良い睡眠を確保することは、脳血管の健康を守る第一歩です。
さらに、脳梗塞を防ぐためにも欠かせない生活習慣の一つです。

高血圧・動脈硬化は睡眠の質で悪化する

睡眠時間だけでなく、「睡眠の質」も脳梗塞リスクと深く関係しています。
通常、健康な人の血圧は夜間に10〜20%低下します。
しかし、夜になっても血圧が下がらないタイプの高血圧である「ノンディッパー型高血圧」や、夜になるとかえって血圧が上がってしまうタイプの高血圧「ライザー型高血圧」の方がいます。
これらの方においては、脳や心臓、腎臓などの障害が出てしまったり、脳心血管死亡のリスクも高いことがわかっています。

夜勤などで夜に働き昼に眠る生活では、昼間の睡眠中も体がしっかり休まらず交感神経の働きが十分に下がりません。
そのため血圧も下がりにくくなります。
このような方も、「ノンディッパー型」の血圧の乱れが起こりやすくなることが明らかになっています。

睡眠の質が低下する背景には、寝る直前のスマートフォン操作やカフェイン摂取、不規則な生活習慣、ストレスなどが関連します。
これらは交感神経を刺激し、心拍や血圧を上昇させるため、血管への負荷が続きます。
質の良い睡眠を保つことは、単に「よく眠る」だけでなく血管の健康を守り脳梗塞の予防にも直結する重要な習慣です。

脳梗塞予防につながる質の良い睡眠の作り方

窓を開けて日光を浴びる女性
脳梗塞を防ぐためには睡眠時間だけでなく「睡眠の質」を整えることが大切です。
入眠環境や生活リズムを見直すことで自律神経のバランスが整い血圧変動も安定しやすくなります。
まず寝室環境を整えることが重要です。
部屋の温度は快適に感じる範囲に保ち、寝具は体に合ったものを選ぶことで睡眠の深さが変わります。
光や音の刺激を減らしスマートフォンの使用を避けることで脳が休息モードに入りやすくなります。

生活習慣も、睡眠に大きく影響します。
就寝と起床の時間を毎日そろえ、体内時計のリズムを安定させることが大切です。
夕方以降のカフェイン飲料や重い食事は避け、入浴は就寝1〜2時間前に済ませておくとスムーズに眠りにつけます。
また日中に軽い運動を取り入れると睡眠の質が上がり、自律神経の調整にも役立ちます。
ウォーキングやストレッチなど軽めの活動でも効果があります。
一方で、就寝直前の激しい運動は交感神経を刺激するため避けた方が良いとされています。
ただし、しっかりと睡眠をとろうとするあまり、眠たくもないのに床につくのも考えものです。
床の上で過ごす時間を「床上時間」と呼び、年齢を重ねると徐々に増加します。
良い睡眠をとろうと頑張るあまり、本来身体が必要とする睡眠時間よりも多く横になっていると、かえって睡眠の質が下がってしまい、睡眠で得られる休養感が減ってしまう可能性があるのです。

睡眠の質が改善すると、夜間の血圧が安定し動脈硬化の予防にもつながります。
睡眠は脳梗塞予防の重要な柱であり日々の小さな工夫が将来の脳の健康を守ることにつながります。

まとめ

睡眠不足や睡眠の質の低下は、血圧や血管の健康に影響し脳梗塞のリスクを高める要因になってしまうことがあります。
入眠環境や生活リズムを整え、質の良い睡眠を確保することが脳を守る基本となるでしょう。
万が一脳梗塞を発症してしまった場合には、後遺症に対するリハビリが必要となる場合も多いです。
その際には、当院での神経の回復を支える再生医療である狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療リニューロ®で脳を守る取り組みも選択肢の一つとなるでしょう。
脳を守る取り組みと合わせ、将来の健康を支える取り組みとして、ご興味のある方は公式HPをご確認ください。

よくあるご質問

睡眠時間が足りていれば脳梗塞リスクは下がりますか?
睡眠時間だけでは十分とは言えません。
途中で何度も目が覚める、寝ても疲れが残るなど睡眠の質が低いと血圧や血管の負担が大きくなります。
時間と質の両方を整えることが重要です。
睡眠の質が悪い時にまず見直すべき習慣はありますか?
就寝前のスマートフォン使用や遅い時間のカフェイン摂取は交感神経を刺激し眠りを浅くします。
照明を落とす、入浴のタイミングを整えるなど環境づくりから始めると改善が期待できます。

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    1睡眠と生活習慣病との深い関係|厚生労働省:https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-02-008
    2高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)作成委員会:https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf
    3眠りの質を高めよう|全国健康保険協会:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3777265/
    4寝ても疲れが取れないなら要チェック!あなたの睡眠の質 大丈夫ですか?|厚生労働省:https://kennet.mhlw.go.jp/slp/event/sleep_quality/index
    ・昼間の眠気-睡眠不足だけでなく睡眠・覚醒障害にも注意が必要|厚生労働省:https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-02-002

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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