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物忘れ予防と脳を健康に保つ方法

           

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この記事を読んでわかること

物忘れを予防できる食べ物や栄養成分がわかる
物忘れ予防に有効な運動がわかる
物忘れ予防とストレスの関係性がわかる


物忘れは多くの中高年や高齢者が悩む問題であり、それをサポートする家族にとっても重大な課題です。
物忘れの症状は不可逆的に進行するため、健康なうちから日常生活に気を使い、症状の進行を未然に防ぐことが重要です。
そこでこの記事では、 物忘れ予防と脳を健康に保つ方法について詳しく解説します。

記憶力を高める食事と栄養素

物忘れ
「最近物忘れが多くなったから予防したい」「食事内容によって物忘れを予防できるって本当?」
このような疑問や悩みをお持ちの方も多いと思いますが、実際に食事内容や摂取する栄養素は記憶力に影響を与えます。
一般的に、記憶力を高める栄養素は下記の4つです。

  • ビタミン
  • エイコサペンタエン酸(EPA)
  • ドコサヘキサエン酸(DHA)
  • カフェイン

日本神経学会によれば、ビタミンB1欠乏症が進行すると眼球運動障害・栄養失調・小脳失調などの症状とともに、認知機能障害が出現すると報告されています。
ビタミンB1はアルコールの代謝によって消費されるため、アルコールの過剰摂取には注意すべきです。
次に、ビタミンB12欠乏症や葉酸(ビタミンB群の1種)欠乏によっても、記憶障害や認知機能障害が出現することが知られています。
ビタミンB12は肉類や魚類に豊富であり、完全菜食主義や過剰なダイエットによって不足する可能性があるため、注意が必要です。
また、仮にビタミンB12を十分量摂取していても、胃から分泌される「内因子」がないと小腸から吸収することができないため、胃の機能が十分ではない場合、記憶障害が生じる可能性があります。
さらに、近年ではビタミンDと記憶力の関連性も報告されており、ビタミンD不足によって記憶障害が出現する可能性もあります。
ビタミンDは食事から十分量摂取することは困難な成分のため、気になる方はサプリメントを活用しましょう。
次に、青魚に豊富に含まれるEPAやDHAなどのn-3系脂肪酸は、さまざまな脳機能維持に必要不可欠な成分であり、特にDHAの欠乏は認知症の発症リスクを増加させることが報告されています。
最後に、カフェインに関してはいまだに明らかなエビデンスは認められませんが、これまでの数多くの研究において、認知機能の改善効果が示唆されています。
逆に、記憶力を低下させる可能性のある食事・栄養素は下記の通りです。

  • アルコール
  • 不規則な食生活

前述したように、アルコールの代謝には神経機能の維持に必要なビタミンBが消費されるため、長期的なアルコール摂取はビタミン不足を招き認知機能を低下させる恐れがあります。
また、不規則な食生活は高血圧や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を招き、脳梗塞や脳出血を引き起こすリスクを増大させます。
これらの脳血管障害によって認知機能を司る海馬や側頭葉が障害されて発症する認知症を「脳血管性認知症」と呼び、記憶力低下の原因となるため、注意が必要です。
以上のことからも、記憶力を高めるためには野菜や果実、魚類などを豊富に含む食事をバランスよく摂取し、暴飲暴食を避けましょう。

記憶を維持し向上させるトレーニングと活動

記憶力の維持・向上のためには運動が重要です。
毎日15分程度の歩行でも効果があると言われており、激しく負荷の高い運動は必要ありません。
また、高齢者の場合は筋力トレーニングによって転倒や骨折を予防できれば、入院による認知機能低下も避けられます。
また、運動の他にも社会活動や交流が認知機能の維持には大変重要です。
家に閉じ込もって一人でいると、脳への刺激が減って認知機能が低下しやすくなるため、積極的にコミュニケーションを取ると良いでしょう。

ストレス管理と健康的な生活習慣

ストレスも認知機能に悪影響を与えるため、注意が必要です。
ストレスによって持続的に交感神経が活性化すると、血管が収縮して脳への血流が低下するため、認知機能が低下してしまうのです。
そのため、ストレスをうまく発散できるように自分にあったストレス発散法を身につけておきましょう。
また、前述したように日々の食事や運動も認知機能に大きく影響するため、物忘れを予防したい方は改めて自身の生活習慣を見直しましょう。

まとめ

今回の記事では、 物忘れ予防と脳を健康に保つ方法について詳しく解説しました。
加齢とともに脳は萎縮していき、特に記憶を主に司る部位である海馬や側頭葉が障害されると記憶能力は著しく低下します。
物忘れの進行を予防するためには、食事でビタミン類やDHAなどの成分をしっかり摂取し、適度な運動や社会交流を保つことが肝要です。
脳細胞や神経細胞は一度障害を受けると再生しにくいため、未然に物忘れの進行を抑えることが重要です。
一度進行した認知機能の低下を再生させることは現状困難ですが、最近では「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」によって、これまで改善の難しかった物忘れの改善・再生が期待できます。

よくあるご質問

物忘れを改善するにはどうしたらいいですか?
物忘れの改善のために重要なことは、規則正しくバランスの取れた食事の摂取、適度な運動、周囲の人との社会的交流などが挙げられます。
特に、ビタミン類やEPA、DHAなどの脂肪酸の摂取が神経機能にとって良いため、意識して摂取すると良いでしょう。

ボケない(認知症予防の)ための10か条は?
ボケない(認知症予防の)ための10か条の中でも特に重要なのは、過度な飲酒を控えることです。
アルコールの代謝のためにビタミンBが消費され、最悪の場合ウェルニッケ脳症に至り、記憶障害が出現するため注意しましょう。

<参照元>
・日本神経学会:https://www.neurology-jp.org/guidelinem/degl/degl_2017_16.pdf
・MSDマニュアル:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/09-栄養障害/ビタミン欠乏症-依存症-および中毒/ビタミンb12欠乏症
・J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/151/1/151_27/_pdf

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貴宝院 永稔【この記事の監修】貴宝院 永稔 医師 (大阪医科薬科大学卒業)
脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院 院長
日本リハビリテーション医学会認定専門医
日本リハビリテーション医学会認定指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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