フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームとは


フレイルは、「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」を表す「frailty」から取った用語です。
似た用語に「サルコペニア」「ロコモティブシンドローム」があります。
それぞれ重複する部分もあるフレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームですが、フレイルは身体的問題以外も含む、包括的な考え方といえます。
サルコペニア、ロコモティブシンドロームはその一部で、身体的問題に着目した用語と捉えることもできます。
サルコペニアは筋肉量の減少をきたすような重い状態であるのに対し、ロコモティブシンドロームは膝や腰の痛み、しびれなど比較的軽症の方まで含む概念であるといえます。
フレイルとは

フレイルとは、年齢のために体力や認知が低下し、介護になる一歩手前となった状態のことです。
一見元気に自立して生活していますが、少しのきっかけで介護や死亡となるリスクがあります。
早く対処することで健康な状態に近づくことができるため、その予防と早期発見が高齢化社会の大きな課題です。
フレイルとは詳細ページサルコペニアとは

サルコペニアとは、加齢に伴って筋肉量や筋力が低下する現象のことです。
寿命や生活の質を低下させる原因となります。
一般的にサルコペニアの予防と回復には、運動が最も効果的であると言われています。
さらに十分なカロリーと高品質のタンパク質を摂取することで、筋肉の減少速度を遅らせることができます。
ロコモティブシンドロームとは

ロコモティブシンドロームとは、日本整形外科学会が2007年に「運動器の障害のために移動機能の低下をきたして要介護になっているか、要介護になる危険の高い状態」として提唱した用語です。
日本整形外科学会のホームページでも略称はロコモです、と記述されているため、ロコモという用語で広く認知されるようになってきました。
バランスがとりづらくなり歩行が不安定となっている方、ふんばる力が弱くなり転倒のリスクが高くなっている方、骨粗しょう症や膝・腰の痛みが原因で移動が難しくなっている方など、広い範囲を含む用語です。
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