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脳卒中の後のリハビリっていつまで続ければいい?

           

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この記事を読んでわかること

保険下でのリハビリの種類と制限
リハビリテーションの本来の意味
保険制度以外でリハビリを行う方法


脳卒中を発症した後は病院内でリハビリテーションを行いますが、期間は制度によって決まっており、終了するきっかけも明確ではありません。
発症後すぐは医療保険を使用したリハビリを行い、自宅に退院後は医療保険もしくは介護保険を使用してリハビリを行います。
この記事では脳卒中後のリハビリ期間について、保険制度を中心に解説します。

制度によって変わるリハビリテーションの期間

書類を読む老人の画像
日本における脳卒中後のリハビリテーションは医療保険と介護保険があり、保険診療が可能な期間が制度で決まっています。
医療保険と介護保険のそれぞれでリハビリをできる期間や頻度が変わり、サービス内容も様々なものがあります。

発症後に身体の機能回復を目指す医療保険のリハビリテーション

脳卒中発症後は病院に入院して、投薬や手術などの治療とリハビリテーションを行い、身体の機能回復や生活に必要な動作の獲得を目指します。
入院中は医療保険を使用し、治療やリハビリテーションを受けます。
医療保険下でのリハビリテーションには期限が決まっています。

急性期病院での脳血管疾患(脳卒中など)のリハビリテーション期限は発症から180日となっており、退院後に外来でリハビリテーションを行う期限も同様です。
しかし、期限は決まっているものの急性期病院では生活できる状態まで改善すると退院、生活が難しい場合は急性期治療終了後に回復期リハビリテーション病院へ転院します。
回復期リハビリテーション病院へ転院すると、リハビリ期限が変わります。
リハビリテーション病院の入院期間は脳卒中の場合最大150日、高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害では最大180日と定められています。
最大の入院期間は決まっていますが、病院の方針によって入院期間は変わります。
回復期リハビリテーション病棟を退院した後は、発症から180日までもしくは退院日から数えて90日間、1日最大2時間まで医療施設でリハビリを受けることができます。
さらにそれぞれのリハビリ期限を超えた方に関しても、ひと月あたり最大4時間20分の外来リハビリテーションの利用が可能です。
しかし、制度上は可能であっても外来リハビリテーションを提供している施設は少ないため、希望しても外来リハビリテーションを受けられないことがあります。

退院後に生活の再建を目指す介護保険のリハビリテーション

医療機関を退院した後にリハビリを継続するもう一つの方法は介護保険でのリハビリテーションを受けることです。
介護保険は高齢者の介護を社会全体で仕組みとして創設されました。

サービスを使用したい場合は各自治体の窓口に申請を行い、介護認定を受ける必要があります。
介護保険でのリハビリを受けられる具体的なサービスは訪問リハビリテーションとデイケアの2種類があります。
訪問リハビリテーションとは利用者の自宅に理学療法士などのリハ専門職が訪問し、在宅生活に必要な動作能力の獲得を目指すサービスです。
通院することが難しい方が主な対象となり、担当が直接自宅に訪問を行うため、在宅生活の困り事を解決することに有効です。
デイケアは通所型のリハビリ施設で、自宅からの送迎がついて決まった時間を施設で過ごします。
施設内ではリハビリテーションを行うだけでなく、それぞれの施設によってレクリエーションや、入浴などを行います。
介護保険でのリハビリを行う注意点は、医療保険でのリハビリテーションの併用ができないこと、ケアプランによって回数が制限されることがある点です。
ケアプランとは介護保険を利用する際に、ケアマネージャーが作成する介護サービスの計画のことです。
使用できる点数が決まっており、訪問看護などの他のサービスを併用する場合は上限点数までサービスの調整を行うため、訪問や通所リハビリテーションの回数が制限されます。
そのため、介護保険のリハビリは希望する時間や回数を行えないことがあります。

リハビリテーションの本来の意味

子供と手をつないで散歩する老人
リハビリテーションは一般的には訓練として使用されることが多い言葉ですが、本来のリハビリテーションの意味は「全人間的復権」です。

つまり、障害を持ってしまった方が社会生活を取り戻していくことを意味しています。
生活を営むことも広い意味ではリハビリテーションに含まれるので、本来の意味ではリハビリは止めることなく、ずっと継続することになります。
医療保険や介護保険を使用した訓練としてのリハビリテーションについては、生活に問題がなくなれば終了となります。
しかし、生活に問題がなくともさらなる身体機能の改善を希望される方は多くいます。
近年では保険を使用しないリハビリテーションサービスも増えてきており、保険でのリハビリを行えない方でも訓練を続けるための選択肢となっています。

制度の枠を超えてリハビリテーションを続ける方法

医療保険や介護保険のリハビリテーションは期間や頻度の制限があります。
そのため、希望する期間や頻度の訓練を受けることができない場合があります。
近年増えてきている保険外のリハビリテーションでは、施設によって提供されているリハビリテーションサービスを受けることができます。
中には最新の医療機器や専門のリハビリ技術を提供している施設もあります。
また、時間や頻度・期間を相談できることも多く、希望するリハビリテーションを受けやすいことがメリットです。
制度で希望するリハビリを行うことが難しい場合は、保険外のリハビリを提供している医療機関や施設を利用することも検討しましょう。

まとめ

この記事ではリハビリの期間について保険制度を中心に解説を行いました。
脳卒中発症後は医療保険や介護保険を使用したリハビリサービスを決まった期間行います。
リハビリは本来は全人間的復権を意味しており、訓練は生活に支障が無くなるまで行います。
自費でのリハビリ施設は近年増えてきており、リハビリの新しい選択肢となっています。
脳卒中で損傷した神経の治療は確立されていませんが、再生医療にはその可能性があります。
今後、神経再生医療×リハビリテーションの治療の研究は進んでいきます。
私たちのグループは神経障害は治るを当たり前にする取り組みを『ニューロテック®』と定義しました。
当院では、リハビリテーションによる同時刺激×神経再生医療を行う『リニューロ®』という狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療を行っていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡をお願いします。

よくあるご質問

病院ではどれくらいの時間リハビリを行うことができますか?
急性期病院ではリハビリ時間以外に治療や検査などが入りやすく、全身状態も安定していないことも多いため、理学療法・作業療法・言語療法を合わせて1日1時間程度のことが多いです。
回復期リハビリテーション病院では1日あたり最大で3時間行います。
全人間的復権とはどういう意味ですか?
全人間的復権とはただ動ける状態になるだけではなく、職場に復帰したり、趣味活動を再開するなど、その人らしい本来の生活に戻ることを意味しています。
リハビリは運動だけでなく、元々はもっと広い意味を持っている言葉です。

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    1:回復期リハビリテーション病棟に関連する診療報酬制度|回復期リハビリテーション病棟協会:https://www.rehabili.jp/publications/manual/eiyo_202503.pdf
    2:介護保険制度の概要|厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/001512842.pdf
    3:チーム医療とリハビリ医療と理学療法士|厚生労働省:​https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000129d2-att/2r985200000129ht.pdf

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    PROFILEこの記事の監修
    貴宝院 永稔
    貴宝院 永稔 医師
    (大阪医科薬科大学卒業)
    • 脳梗塞・脊髄損傷クリニック 総院長
    • 日本リハビリテーション医学会認定専門医
    • 日本リハビリテーション医学会認定指導医
    • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
    • ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役

    私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
    リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
    このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。


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