ご挨拶
こんにちは!
今月は、理学療法士の石河がブログを担当します。
11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と強まり、秋も深まってきましたね。
皆さま、体調にお変わりはありませんか?
これからの季節は体が冷えやすく、関節や筋肉の不調を感じやすい時期でもあります。
お体を大切に、寒い季節にも負けないようにリハビリを一緒に頑張っていきましょう。
今回のブログテーマは、
脳梗塞・脳出血・脊髄損傷など、神経にダメージを負った方に対して行われる【再生医療】についてです。
再生医療とは
そもそも再生医療とは・・・
機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞や人工的な材料を積極的に利用して損なわれた機能の再生を目指す医療。
再生医療学会ではこのように定義されています。
数年前と比較しても、再生医療の種類は非常に多岐にわたるようになりました。
①誰の細胞?
再生医療では、誰の細胞を使うかで、以下のように大別されます。
- 自家:患者様本人の細胞 ※免疫拒絶を受ける恐れや感染症にかかるリスクが少ない
- 他家:患者様以外の健康な細胞提供者(ドナー)の細胞
②細胞の種類は?
再生医療で使われる細胞には多くの種類があります。その中でも、日本の再生医療で最も多く使われているの主に2種類です。
- 骨髄系:神経細胞への分化能力が高く、神経保護作用や神経再生促進能力を持つ
- 脂肪系:皮膚や軟骨の再生、神経組織の修復など多岐にわたる治療に応用されている
③投与方法は?
投与方法に関しても、多くの種類がありそれどれにメリット・デメリットが存在します。
- 点滴
メリット:ある程度の時間かけて注入することで、より多くの有効成分を取り入れることができ、安全に行うことができる
デメリット:体中をめぐるため、損傷部位に届くのに時間を要する - 直接(注射)
メリット:損傷部に直接短時間で注入することができる
デメリット:直接投与のため、感染症のリスクが高い。場所によっては、手術に近い処置を行う必要がある
まとめ
誰の細胞?種類は?投与方法は?などとお伝えして参りましたが、それぞれ、効果やメリット・デメリットが異なり、お一人お一人の症状に応じた方法を選択することが重要です。
従来の対症療法では、長期的な薬物治療や医療機器への依存が避けられず、患者様やご家族の負担も大きなものでした。
例えば、神経障害に伴う生活の質の低下や自立の制限に加え、経済的・精神的な負担が課題となっていました。
しかし、再生医療の発展により、これまで補填にとどまっていた対症療法を超え、神経障害を根本から改善する可能性が見えてきています。
まだ発展段階にあるものの、臨床効果の報告が増え、安全性の向上も進んでおります。
当リハビリセンター内でも、クリニックと連携しながら再生医療に位置付けられる臍帯由来のサイトカイン点鼻療法(1回:税込11000円)を行った直後にリハビリを行うプランなどをご用意しています。
ご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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