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脳梗塞後の構音障害リハビリテーション

この記事を読んでわかること
構音障害のリハビリ方法
構音障害の回復見込み
再生医療について


脳梗塞後の構音障害は唇や舌の麻痺により上手く喋れなくなります。
構音障害により呼吸や発声、発音が十分出来ず、はっきりと明瞭に喋れなくなるのです。
この記事では、構音障害のリハビリ方法と、予後について詳しく紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。

構音障害とは

構音障害とは
構音障害とは、言葉を正常に発音する能力が失われる障害をいいます。
相手の言葉を理解でき、言いたい言葉は出ますが、呂律が回りにくく相手に伝わりにくいのが特徴です。
脳梗塞による構音障害は運動性構音障害と呼ばれ、脳幹または脳幹につながる神経線維が損傷を受け、唇や舌の麻痺が出現し、言葉の発声が上手く出来なくなります。

構音障害の症状には以下のようなものがあります。

  • 発声の異常:声が長く続かない、声が小さくなる
  • 呼吸の異常:ガラガラ声・かすれ声になる、声が高くなったり低くなったりする
  • 発音の異常:発音が不明瞭になる・もつれる、言いにくい音がある
  • 共鳴の異常:鼻に抜けたような声になる
  • プロソディの異常:会話のリズムが不自然になる、話す速度が遅くなる

効果的な構音障害リハビリ方法

構音障害は症状によって様々なリハビリ方法があります。
その方の症状に合わせて必要となるリハビリを的確に行うことで、リハビリの効果が期待できるでしょう。
構音障害のリハビリ方法を以下にご紹介します。

呼吸訓練

息を吸う・吐く力が弱いと、しっかりした声を出せません。
訓練で声を出すために必要な呼吸の力を高めます。

  • 巻き笛やコップに指したストローを吹く運動により、息を吐く力を強くする(ブローイング訓練)
  • 腹部や胸部のストレッチを行い、胸郭の可動性を高める

発声訓練

発声は自由自在に発声できるようになるのが目標です。
スムーズに声を発する、発声の持続、声質の改善、声量の拡大などを目的に訓練を行います。

  • ガラガラ声・かすれ声になってしまった場合、声帯を閉じる(力んだ声を出す)訓練を行う(プッシング法)
  • 声が小さくなったと感じる場合、声を大きく出すための意識づけを行う
  • 発声には腹筋の力が必要となるので、腹筋を鍛える

口腔機能訓練

舌や口を動かして、運動機能を高めます。

  • 舌を出したりひっこめる
  • 舌を左右の口角につける
  • 口を開けたり閉じる
  • 唇を尖らせる
  • 唇を横に引く

音読訓練

聞き手に伝わりやすい発音を練習します。

  • 文章の音読を行い、実際の会話などを想定した訓練を行う
  • 話すスピードのコントロールが不十分であれば、話す速度を落とし、短めに区切って話すなど工夫する
  • 発音しにくい音に注意しながら、「単音→単語→短い文→談話」と段階的に進める

構音障害の回復見込みと期間

構音障害の回復見込みと期間
脳血管障害患者の構音障害からの回復については、39.5%が10か月以内に完全回復しており、残りの61.5%も構音障害の程度は軽度であったという報告があります。
構音障害は比較的予後が良いですが、全員が完全回復するわけではありません。
軽度障害を残す可能性もあります。
障害が軽度であり、日常生活にそれほど困難な場面は見られることはないでしょう。
しかし、患者本人は気になるものであり、患者のQOLを考慮に入れると発症から10か月以降もリハビリテーションを継続できることが望ましいといえます。
入院中はリハビリを積極的に行いますが、退院後はリハビリ頻度が減ってしまうことが想定されます。
言語聴覚士とのリハビリの他、デイケアなど人と関わる機会を作って喋る機会を多くもつのも良いでしょう。
ゆっくりとはっきり話すように意識するだけでも、リハビリになりますよ。

リハビリにおける新しいアプローチ

脳梗塞による麻痺は回復が見られますが、完全に治るわけではありません。
唇や舌の麻痺が残存すると、構音障害が残る場合があります。
そこで、近年注目を浴びているのが再生医療です。
ニューロテックメディカルでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、脳脊髄損傷部の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
また、『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』をニューロテック®と定義し、生命の再生を促す再生医療を取り入れています。
再生医療だけではなく、リハビリも行うことで(神経再生医療×同時リハビリ™)、より治る力を高めていくのです。
神経障害の後遺症を諦めていた方も、再生医療に視野を広げてみてはいかがでしょうか。

まとめ

脳梗塞後の構音障害は唇や舌の麻痺により明瞭に話せなくなる症状が見られます。
発症早期よりリハビリテーションを行い、麻痺の回復と共に構音障害の改善を目指します。
構音障害は比較的予後が良いですが、完全に治らない人が全くいないわけではありません。
障害が残ることでその方のQOLの向上に影響が出てくる可能性もあるでしょう。
脳梗塞発症後の生活がその人らしくいられるように、継続的なリハビリをはじめとした構音障害に対しての取り組みが必要といえます。
そこで、従来のリハビリテーションの他に再生医療という視点を新たに取り入れ、神経障害を治すことを目標に進めていく選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
ご興味のある方はお気軽にニューロテックへお問い合わせください。

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Q&A

構音障害を改善する方法は?
脳梗塞発症早期から言語のリハビリテーションを行うと回復が期待できます。
また、その方の症状に合わせたリハビリを行うことで、より効果的なリハビリテーションを行えるため、障害の改善が期待できます。

構音障害はなぜ起こるのですか?
脳梗塞後の構音障害は、脳梗塞により唇や舌に麻痺が生じ、口を上手く動かせなくなるため、正しい言葉で明瞭な発声が難しくなってしまいます。

<参照元>・健康長寿ネット:
言語障害 | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)
・MSDマニュアル:
構音障害 – 09. 脳、脊髄、末梢神経の病気 – MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)
・石川県言語聴覚士会:
言語障害について | 公益社団法人 石川県言語聴覚士会 (st-ishikawa.com)

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