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頚椎椎間板ヘルニアの治療法と避けるべき動作

この記事を読んでわかること
頚椎椎間板ヘルニアの概要
頚椎椎間板ヘルニアの治療
頚椎椎間板ヘルニアのリハビリ


頚椎椎間板ヘルニアは首や肩の痛みが多く出る疾患です。
多くは薬物療法や安静などの自然経過で改善しますが、中にはリハビリやもっと重症な場合には手術が必要な例もあります。
この記事では頚椎椎間板ヘルニアの概要を説明し、一般的な自然経過や治療、リハビリについて解説します。

頚椎椎間板ヘルニアとは

頚椎椎間板ヘルニアとは
脊髄は脳から延長した神経の束であり、中枢神経の一部です。
脊椎(頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎に分けられます)の中の脊柱管を通って、全身へと繋がる末梢神経へ連絡します。
脊椎と脊椎の間には椎間板というクッションの役割を果たすものがあります。
椎間板は中心部には髄核というゼリー状のものがあり、その周りを線維輪という軟骨がドーナツ状に取り囲んでいます。
何らかの外力により髄核が飛び出してしまった状態を頚椎椎間板ヘルニアと呼びます。

最も多い症状は、首や肩、肩甲骨の痛みです。
進行して脊髄や神経根(脊柱管から外に出た神経)を圧迫した場合には手足のしびれや動かしにくさ(麻痺)が生じます。
特徴的なのは、頚部を斜め後方へ反らすと腕や手に痛みが走ることです。
X線写真やMRIなどで診断します。

頚椎椎間板ヘルニア治療と一般的な経過

頚椎椎間板ヘルニアの治療は、まず大部分が保存的加療がなされます。
具体的には薬物療法とリハビリテーション・運動療法です。
薬物療法にはロキソニンやイブプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)やアセトアミノフェン、経口筋弛緩薬などが用いられます。
症状に応じてステロイド薬やオピオイドが使われることもあります。ブロック注射という神経に直接麻酔をする治療もあります。
頸椎椎間板ヘルニアの自然経過として大多数の患者は回復すると言われており、特に何もしなくても4週間以内には治ることが多いです。
発症後最初の4-6ヶ月以内に大幅な改善が見られ、完全回復までの期間は患者の約80%で 24-36ヶ月という報告もあります。
治らない場合はまず診断が合っているかの検討がなされ、薬物治療を強化する、手術療法を検討するなどの対応が取られます。

頚椎椎間板ヘルニアが悪化する要因と避けるべき行動

頚椎椎間板ヘルニアを悪化させないためには、日常生活での姿勢や動作に注意が必要です。
首や肩に負担をかける重い物の持ち上げや、長時間同じ姿勢を続けることは避け、こまめな休息を心がけましょう。
また、喫煙は椎間板の健康に悪影響を及ぼすため、禁煙が推奨されます。

リハビリや運動療法の役割

リハビリや運動療法の役割
頚椎椎間板ヘルニアにおいて、特に痛みが強い時期には頸部の安静が望まれます。
頚椎カラーをつけて、頸部に負担のかかる動作を制限するのがよいでしょう。
牽引療法も一般的に行われる治療です。
牽引により神経根をより開くことで症状の改善を目指します。
1回15分程度、3-5kgの力で牽引を行います。
安静と牽引により疼痛がある程度おさまったが継続するという場合、リハビリ(理学療法)が行われます。
可動域訓練、強化訓練、氷、温熱、超音波、電気刺激療法などがあります。
ヘルニアの症状は長引いたり、再発したりすることがあるので、首に負担がかからない姿勢や動作の指導も行われます。
マッサージは確かにされると気持ちのよいこともありますが、あまりはっきりとした効果は証明できていません。
むしろ、刺激により症状が増悪してしまう場合もあるので、無闇にマッサージを受けるのはやめましょう。

手術療法の選択

保存加療では症状が改善せずにQOL(Quality of Life;生活の質)を損なう場合、急速に侵攻する神経症状がある場合には手術療法の適応になります。
手術は椎間板による圧迫を取り除き、動きも制限してしまう前方除圧固定術が一般的です。
しかし、本来持たれるべき頸部の動きが制限されること、固定した上下の椎間板には負担がかかるというデメリットもあります。
適応があれば人工椎間板置換術という術式が選択されることもあります。

頚椎椎間板ヘルニアについてのまとめ

この記事では頚椎椎間板ヘルニアについて解説しました。
首や肩の痛みはよくある症状の一つです。
時間が経ってもよくならない場合、痛みが強い場合は医療機関を受診しましょう。

近年では再生医療による神経再生に期待が寄せられています。
再生医療とは間葉系幹細胞やiPS細胞などを用いて、損傷された臓器・細胞を修復させようとする治療法です。
まだ、確立はされていませんが、頚椎椎間板ヘルニアによる圧迫で機能が損なわれた神経を修復することも期待されています。

当院では頚椎椎間板ヘルニアの再生医療は行っていませんが、脊髄損傷の後遺症に対して、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療リニューロ®という骨髄由来間葉系幹細胞を用いた神経再生医療を行っています。
更に独自の同時刺激×神経再生医療のリハビリプログラムを全国で受けて頂ける様に、専門療法士の教育研修、リハビリ環境の拡充を進めています。
今後も研究が行われ、疼痛や苦痛に悩む方が少しでも減る世の中を期待したいものです。

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よくあるご質問

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリ期間はどのくらいですか?
頚椎椎間板ヘルニアのリハビリの期間は具体的には決まっていません。
多くが自然に軽快するので、苦痛となる症状が取れるまでがリハビリの期間となります。
数ヶ月経っても改善しない場合は別の原因があるかもしれないので、無闇に続けるだけでなく医師の診察を受けましょう。

頚椎ヘルニアのリハビリで避けるべきことは?
頚椎椎間板ヘルニアでは首を後ろにそらす、重いものを持ち上げる、同じ姿勢を取り続けるなどの首に負担がかかる動作はやめましょう。
痛みが強い時期では決して無理せずに、痛みのない範囲での生活をこころがけましょう。

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<参照元>
・Cervical Disc Herniation
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK546618/




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