脳卒中後遺症のリハビリ機器として注目！r‐TMS

こんにちは、ニューロテックメディカルリハビリセンター/作業療法士の高島です。
本日は、近頃、脳卒中や脊髄損傷などへのリハビリにおいて注目されており、当センターでも運用をしているリハビリ機器【r‐TMS】についてご紹介いたします。

ｒ-TMSとは

ｒ-TMSは【Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation】が正式名称で、日本語では〈経頭蓋磁気刺激法〉と呼ばれております。
ｒ-TMSは正式名称の頭文字からとった略称です。

ｒ-TMSはどんな施術？

r-TMSは、頭皮から磁気を当てることによって脳を刺激し、動作のために脳から送られる電気信号を流れやすくする療法です。
元々は、『頭部を磁気で刺激することにより身体にどのような変化がでるか観察することによって脳の機能を探る』という検査の1つだったようですが、研究が進み、脳に磁気による刺激を繰り返し与えることで神経の活動性が変化することが明らかになり、リハビリ施術に応用されるようになりました。

例えば、脳卒中後遺症者への施術に関しては、電磁コイルを用いて、大脳局所に対して磁気刺激を繰り返し加えることによって、損なわれた神経機能の代償が促されると考えられております。

運動麻痺とr-TMS

脳出血や脳梗塞の後遺症として手足の運動麻痺を訴えられる方は多く、リハビリ病院を退院されたあとも麻痺症状に悩まされるケースがほとんどです。
発症後しばらくは、入院中の病院で日々リハビリを重ねることによって回復が見られることもありますが、慢性期に差し掛かってくると症状が固定化する傾向があり、後遺症として長い期間向き合っていかなければならなくなります。

しかし、r-TMSが慢性期の運動麻痺に対して、その中でも、軽度～中等度の上肢麻痺に対して効果が認められやすくなっており、今後の後遺症施術の一手として注目されています！

ニューロテックメディカル リハビリセンターでのr-TMS

当センターでは、脳の損傷部の血流を増やしてはたらきを活性化させる目的のため、ｒ-TMSをリハビリ前の事前準備（プレコンディショニング）として行っております。
施術中、ご利用者様には横になっていただいた状態で頭に装置を当てるだけなので、痛みも伴わずお身体へのご負担なくご利用いただけます。
当センターでは、ｒ-TMS治療実施後にリハビリを併用して実施することを推奨しております。その際には積極的な運動療法を取り入れて脳の神経回路がつながりやすいようにアプローチを実施しております。

＜ご留意事項＞

ｒ-TMSの利用を開始するためには、医師の診察が必要となっております。診察では、お身体の状態を確認した上で適用できるかどうかの判断をいたします。
当センターでは、提携している脳梗塞・脊髄損傷クリニック銀座院の医師が診察を行い、クリニック監修のもと安全に配慮して実施しております。

ｒ-TMSに関してご不安なことがあっても、医師に直接質問・相談することができますので、お気軽にお尋ねください。

まとめ

さて、今回は、脳卒中や脊髄損傷の後遺症施術として注目されているリハビリテーション機器【ｒ-TMS】についてご紹介しました。ご興味がおありの方、リハビリ時の併用をご希望の方は、ぜひお気軽に下記お問合せ先までご相談ください。