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脊髄梗塞の回復へ向けてのリハビリテーション

この記事を読んでわかること
脊髄梗塞にとってリハビリが重要な理由
脊髄梗塞にとってリハビリが重要な理由
脊髄梗塞に対して再生医療を行う意義


脊髄梗塞は脳卒中と比べると非常に少数であり、稀な疾患です。
脊髄梗塞には現在、確立された治療法がなく、支持療法が重要となってきます。
その支持療法の1つがリハビリテーションです。
また、現代は再生医療も脊髄梗塞を改善する可能性があり、注目されています。
この記事では、脊髄梗塞のリハビリや再生医療についての詳細を紹介しています。

脊髄梗塞に対するリハビリの重要性と効果

脊髄梗塞に対するリハビリの重要性と効果
脊髄梗塞とは、脊髄に酸素を運ぶ血液が途絶えてしまい、脊髄組織が壊死に近い状態となってしまう疾患です。
原因は動脈硬化、血栓、動脈解離、動脈瘤の破裂や手術、心肺停止に伴う二次的な脊髄の虚血が主要な原因といわれています。
症状は、突発的な重度の背部痛、四肢に生じる筋力低下や麻痺、感覚障害が見られます。感覚障害は主に温痛覚の障害が見られます。
脊髄梗塞は脳卒中の 1/50 から 1/100 と報告されており、非常に稀な疾患です。
そのため、予後については不明な部分が多いのです。
現在、脊髄梗塞の定められた治療法はありません。
脊髄梗塞になった原因が明らかな場合(例えば動脈解離など)、その病態を治療します。
明らかな原因がない場合の治療法は主に支持療法となります。
支持療法とは、病気の根本を改善するのではなく、患者の生活の質を改善するために行われるケアのことです。
脊髄梗塞の患者にとっての支持療法にリハビリテーションが挙げられます。
身体機能維持・向上を図り、日常生活動作能力の改善を目指します。
その方の身体機能や環境に合わせて、日常生活における生活の質を上げられるように支援するのがリハビリテーションの重要な役割となるのです。
発症後早期から継続的にリハビリを行うことで、徐々に効果を感じることができるでしょう。
ただし、入院中だけでリハビリを終わらせてはいけません。
退院後も継続的にリハビリや自主トレーニングを行い、身体機能が低下しないように管理しましょう。

おすすめな自宅でできるリハビリ運動

脊髄梗塞は損傷部位によって麻痺の程度が様々です。
対麻痺(両下肢の麻痺)症状の方は基本動作や日常生活動作を上肢主導で行わなければなりません。
上肢筋力を維持、向上させるためのリハビリは必須となります。
下肢機能に対してのアプローチも重要であり、その方の症状に応じた下肢機能訓練を取り入れる必要があります。
以下に、いくつかの症状に応じたリハビリをご紹介します。

①プッシュアップ訓練

下肢の麻痺により、ベッドから車椅子への移乗、車いすからトイレへの移乗などの際に、腕でアームレストを押し上げて(プッシュアップ)、身体をスライドさせる移乗動作が必要となります。

【姿勢】 マット上での長座位、または椅子座位
【方法】 肘関節を伸ばして上肢全体を1本の棒のようにし、肩甲骨の動きで臀部を浮かせる。
僧帽筋下部線維の筋力を鍛え、プッシュアップ動作をスムーズに行えるようにする。

②立ち上がり訓練

【姿勢】 座位
【方法】 手すりにつかまってゆっくり立ち上がり、ゆっくり座る。
この時、足の裏に体重がかかっていることを確認する。
膝や足首の安定性が悪く、グラグラしてしまう場合は、家族に膝や足首をおさせてもらう。
また、装具を使用するのも一つの方法。
装具は理学療法士が身体状態に合わせて処方するため、相談してみると良い。

③バランス訓練

【姿勢】 立位(手すりやテーブルを支えにして)
【方法】 重心を左右に移動して、左右の足の裏に体重が乗るのを感じる。
立位から歩行を想定した際に、ステップ(足を一歩振り出す)が必要となる。
ステップを行うためには、一側下肢に体重を乗せ、支持できる必要があるため、重心移動の練習を行う。

④ステップ練習

【姿勢】 立位(手すりやテーブルを支えにして)
【方法】 立位にて重心を一側下肢に乗せ、もう一側の下肢を前に振り出す。
この反対のステップ動作も行う。
膝や足首がぐらぐらしてバランスを崩す危険性があるため、注意する。

脊髄梗塞への幹細胞治療とリハビリの相乗効果

近年注目を浴びている再生医療の中に幹細胞治療がありますが、幹細胞には様々な細胞に分化して組織を修正・再生する能力があります。
リハビリには脳や脊髄損傷部分の血流を30%程度増進する作用があります。
幹細胞投与中にリハビリをすると、以下のような相乗効果が見られます。

  1. 損傷部を代償する部位の血流が増進し、幹細胞が集まりやすくなる。
  2. 代償部の幹細胞を活性化させると、損傷部位を代償する神経が活性化する。

脊髄梗塞の再生医療では、神経機能が再生し症状改善効果が期待されます。
運動機能においては、筋力、感覚の改善、日常生活動作、歩行能力の改善が期待できます。
また自律神経系に関しては、排尿や排便コントロールの改善といった効果も期待されます。
症状改善の効果が見られることで、自分で出来ることが増えると、患者の生活の質(QOL)の向上にもつながるでしょう。

まとめ

脊髄梗塞は非常に稀な疾患であり、確立した治療法がないといわれていました。
しかし、再生医療により神経再生の可能性が見えてきました。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
脊髄梗塞に関しても再生医療による効果が期待できますので、興味のある方はぜひご連絡ください。

よくあるご質問

脊髄梗塞になるとどうなるのか?
障害部位にもよりますが、筋力低下や運動麻痺、感覚障害が生じます。
麻痺は両下肢の麻痺(対麻痺)症状の方が多く、基本動作や歩行能力が障害されます。
その場合、上肢優位の動作を練習したり、歩行補助具を導入して歩行訓練を行ったりします。

脊髄梗塞の神経症状は?
脊髄梗塞は自律神経機能の障害により、低血圧や性機能障害、膀胱直腸障害が生じる可能性があります。
膀胱直腸障害は尿意や便意が曖昧になったり、コントロール出来なくなってしまうため、日常生活動作能力が低下し、生活に著しい変化が生じます。

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<参照元>
・脳卒中 32巻4号(2010年)「脊髄梗塞14例の臨床像および予後の検討」:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/32/4/32_4_351/_pdf
・MSDマニュアル:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/07-%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%96%BE%E6%82%A3/%E8%84%8A%E9%AB%84%E7%96%BE%E6%82%A3/%E8%84%8A%E9%AB%84%E6%A2%97%E5%A1%9E#%E8%A8%BA%E6%96%AD_v1046845_ja




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