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脳梗塞後のリハビリで唾液分泌を改善する方法

この記事を読んでわかること
脳梗塞後の口腔ケアの重要性
脳梗塞後の口腔ケアの重要性
脳梗塞後の唾液分泌を促す方法


脳梗塞後の患者は唾液分泌量が減少することや口腔機能が低下することで口腔環境が悪化しやすい状況にあります。
嚥下機能が低下した状態で口腔環境が悪化してしまうと誤嚥性肺炎を発症するリスクが上がります。
この記事では、口腔環境の重要性から摂食・嚥下リハビリテーションの概要、唾液分泌の促し方について解説します。

リハビリにおける口腔ケアの重要性

脳梗塞と嚥下障害
脳梗塞患者は運動麻痺や感覚障害によって口腔機能が障害され、口腔環境が悪化しやすい状況にあります。
口腔機能とは主に咀嚼機能と嚥下機能のことを指し、これらの機能は運動や感覚を統合した複雑な神経回路を使用して行っているため、脳梗塞によって障害されやすいとされています。
咀嚼機能は主に顔面神経という脳神経によって制御されています。
顔面神経が障害されると、側頭筋・咬筋・外側翼突筋・内側翼突筋によって構成される咀嚼筋の麻痺が生じ、口を動かしたり食べ物を噛んだりすることが難しくなります。
嚥下機能の中枢は延髄と呼ばれる部位にあります。
延髄が障害されると球麻痺と呼ばれる嚥下障害が出現し、延髄以外の部位が障害された場合でも現れる仮性球麻痺という嚥下障害があります。
急性期脳梗塞の患者では50〜70%の患者が嚥下障害を発症すると言われており、その大部分が1週間〜1ヶ月で障害が改善することも多いとされています。
しかし、一部の患者では嚥下障害を含む口腔機能障害が残ってしまうこともあります。
また、脳卒中患者の2.4%から47%に肺炎を合併するとされており、そのほとんどが誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎になると、身体機能や日常生活動作能力が低下するきっかけになってしまうことも多く、予防することが重要です。

脳梗塞後の神経再生を促すリハビリ手法

リハビリにおける口腔ケアの重要性
脳梗塞を発症すると詰まってしまった血管が栄養している領域の神経が障害されます。
神経が障害されると運動麻痺や感覚障害などの症状が出現します。
脳機能の改善は脳梗塞を発症後1ヶ月で最も大きく改善し、約6ヶ月まで神経は回復します。
そのため、神経が回復する6ヶ月までの間にリハビリテーションを行い、神経の回復を促進することが重要です。
神経の回復を促進するリハビリテーションとは、脳梗塞後にできなくなった動作をできるようにするために動作の反復練習を繰り返し行うことが中心になります。
摂食・嚥下リハビリテーション領域では、まず摂食・嚥下機能がどれくらい残存しているかを確認することから開始します。
摂食・嚥下機能の評価ができれば食べやすい姿勢を検討したり、摂食しやすい環境を整えることで、できる限り早く口からご飯を食べられるようにします。
もちろん誤嚥などが起きないように始めは言語聴覚士などの専門職と一緒に食事を開始します。
言語聴覚士と一緒に始めはゼリーから開始し、とろみつきのご飯から刻み、一口大に切られたご飯など徐々に食事の形態を上げていくことが一般的です。
脳梗塞の発症早期から食事を摂取することが摂食・嚥下機能にとっての反復練習となり、嚥下領域における脳内の神経ネットワークの再構築の促進に役立ちます。

日常生活で取り入れたい唾液分泌を促進する習慣

脳梗塞を発症すると唾液の分泌量が健常者と比較し減少します。
唾液の分泌量が減少することで口腔内が乾燥し、最近が繁殖しやすい環境になります。
口腔内の細菌が増殖する、つまり口腔環境が悪い状態で誤嚥をしてしまうと誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。
また、唾液の分泌量が少ないと嚥下障害が起こりやすくなるとの報告もあります。
そのため、脳梗塞後の方は唾液の分泌を促進することで口腔環境を改善し、誤嚥性肺炎の予防や嚥下機能の改善につなげる可能性があります。
唾液の分泌を促す方法は、水分をしっかり取る、口腔体操などの口の運動を行う、口腔マッサージを行うなどが挙げられます。
唾液の成分の最も大きい割合を占めているのは水分です。
そのため、嚥下障害などで水分摂取量が低下してしまうと唾液を産生することが難しくなります。
脳梗塞では顔面神経や舌下神経の障害によって、表情筋や舌などの嚥下に関わる筋肉の動きが悪くなることがあります。
口腔周囲の筋肉が硬くなることで唾液腺への刺激が減り、唾液の分泌が減少することがあります。
そこで、大きく口の開け閉めを行ったり、舌を前後左右に動かすなどの口腔体操をすることで筋肉をほぐし、唾液の分泌を促すことができます。
また、口腔マッサージを行うことでも嚥下に関係している筋肉をほぐし、唾液の分泌を促すことができます。

まとめ

この記事ではリハビリにおける口腔ケアの重要性や嚥下に関する神経の促通方法、唾液分泌の促し方について解説しました。
脳梗塞によって摂食・嚥下機能が低下してしまうと誤嚥性肺炎を発症するリスクが増加します。
リハビリを行い、摂食・嚥下機能を向上させるだけでなく、口腔環境を整えることで誤嚥性肺炎のリスクを減らすようにしましょう。
脳梗塞で神経を損傷してしまった後の嚥下機能に関わる神経の直接的な治療は確立されていませんが、再生医療にはその可能性があります。
今後、神経再生医療×リハビリテーションの治療の研究は進んでいきます。
私たちのグループは神経障害は治るを当たり前にする取り組みを『ニューロテック®』と定義しました。
当院では、リハビリテーションによる同時刺激×神経再生医療を行う『リニューロ®』という狙った脳の治る力を高める治療を行なっていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡をお願いします。

よくあるご質問

脳梗塞の口腔に現れる特徴は?
脳梗塞後の口腔では、唾液の分泌量が減少したり顔面神経の麻痺によって口腔機能や嚥下機能が低下します。
そのため、口腔内が乾燥し細菌が繁殖しやすい環境になりやすいとされています。
細菌が繁殖した状態で誤嚥すると肺炎になりやすく注意が必要です。

脳梗塞のリハビリのゴールデンタイムはいつですか?
脳梗塞は発症後6ヶ月まで機能回復が起きるとされています。
特に発症後1ヶ月以内は大きな機能の改善を認めやすく、リハビリのゴールデンタイムとされています。
そのため、脳梗塞後はできるだけ早期からリハビリを行うことが重要です。

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<参照元>
・脳卒中患者の唾液分泌検査:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/40/12/40_12_858/_pdf/-char/ja
・脳卒中と口腔機能:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajps/12/4/12_309/_pdf
・回復期脳血管障害経管栄養例の誤嚥性肺炎の発症要因:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdr/23/1/23_8/_pdf
・脳卒中急性期における摂食・嚥下障害とリハビリテーション:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/36/8/36_KJ00005931433/_pdf/-char/ja

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