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頸椎損傷のリハビリテーションで機能回復を目指す方法

この記事を読んでわかること
頸椎損傷後遺症のリハビリについて
頸椎損傷のリハビリの注意点
再生医療とリハビリの今後の展望


頸椎損傷の機能回復にはリハビリなどが重要であるが、時間がかかったり後遺症として残ったりすることが多くあります。
これに対して、損傷した組織に対する再生医療と動作の反復訓練などのリハビリを組み合わせることで治療効果が最大限引き出され、神経回路の強化・再構築による機能回復が期待できます。

頸椎損傷後遺症への基本的なリハビリ方法とは

頸椎損傷後遺症への基本的なリハビリ方法とは
頚椎損傷とは首の骨である頚椎の変形や骨折などによる骨の損傷のことを言います。
交通事故やスポーツでの接触など頚部に外部から強い衝撃が加わることで引き起こされ、首の痛みや可動域の制限などが主な症状です。
また、頚椎の内部には脊髄が通っており脊髄まで損傷が及んでいると両手両足の麻痺や筋力低下、感覚障害、呼吸困難、排尿・排便機能の障害などの症状が出現します(頚髄損傷)。
これらの症状は改善に時間がかかったり後遺症として残ったりするため、日常生活の質を向上させるためにリハビリが重要となります。
頚椎損傷後遺症へのリハビリテーションは、頚髄損傷の程度に応じて、患者の損傷程度や体力など個別にプログラムが作成されますが、基本的には関節の可動域を維持・改善するためのROM訓練、ベッドから車椅子、車椅子からベッドのような移乗訓練、転倒のリスクを軽減させるためのバランス訓練、食事や更衣、整容などの日常生活の動作訓練、食事や飲み物を摂取するための摂食嚥下訓練、首の負担を軽減させるための姿勢改善、筋肉の緊張を緩和させ筋活動をしやすくするための物理療法などがあります。

関節の可動域を維持・改善するためのROM訓練

手や肘、肩、肩甲骨、股関節、膝関節、足関節などの関節の可動域を維持・改善するためのROM訓練を行います。
痛みやしびれ、筋力低下などにより活動性が低下し日頃から関節を動かす範囲が制限されることで可動域が狭くなり硬くなっていきます。
一度硬くなってしまうとそこから改善させていくのに時間を要するため、硬くならないように予防が重要となります。
また、首の可動域運動は症状を悪化させてしまう可能性があるため、積極的には行わない方が良いでしょう。

筋力強化訓練

頚椎の神経根や脊髄に影響がある場合には筋力低下が起こります。
この場合、影響ある神経根や脊髄のレベルによって低下する筋力の部位が異なるため、詳細な評価が重要となります。
また、活動量が低下すると局所ではなく全体的な筋力も衰えやすくなります。
そのため、どの部位に筋力低下が生じているのか、どのような強化方法が良いのか検討することが大切です。

姿勢の改善

頚椎への日常的な負担を減らすことが必要となります。
そのためには姿勢の改善が重要です。
頭部は通常4〜5㎏あると言われており、この頭部が身体より前に出れば出る程頸椎にかかる負担が大きくなります。
いわゆる不良姿勢では頭部が前方に突出している姿勢となるため注意が必要です。

日常生活の動作訓練

頚椎損傷後の日常生活の動作訓練は、可能な限り自立した生活のために重要です。
持ちやすい食器の使用方法やスプーンやフォークの補助具の活用、前開きの服の着脱、シャワーチェアの使用、車椅子やベッドへの移乗、交通機関の利用方法などの動作訓練を通じて、自立した生活を送るためのスキルを獲得していきます。

頚椎損傷に関するリハビリ中に注意すべきポイント

安全かつ効果的なリハビリを進めるために、注意すべきポイントがあります。

医師や理学療法士の指導の下で行う

自己判断でリハビリを進めてしまうと症状の悪化や二次的な障害が生じる可能性があります。
医師やリハビリの専門職である理学療法士の指示の下、適切にリハビリを進めていく必要があります。

症状の管理

リハビリ中に痛みなどの症状が強くなる場合は無理をせずリハビリを一旦中止することも重要です。
我慢をして無理をすることで症状が悪化してしまう可能性があります。
また、症状が悪化する動きや姿勢がある場合は医師や担当の理学療法士に伝えましょう。

合併症の予防

頚椎損傷に伴う合併症には呼吸器、皮膚の褥瘡、尿路感染症などがあります。
異常があればすぐに医師に相談するようにしましょう。

再生医療とリハビリで期待できる今後の展望

頚椎損傷により頚髄損傷など神経障害を合併した場合などでは、再生医療とリハビリは今後の治療に関して大きな期待が寄せられている分野です。
胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った治療は損傷した神経細胞の再生を目指すもので、神経細胞の再生を促進することが期待されています。
再生医療に合わせて磁気刺激や電気刺激などで神経回路を興奮しやすくした上での反復訓練など再生が促進された神経に対してリハビリを組み合わせる「神経再生リハビリ®︎」により神経回路の強化及び再構築を目指していきます。
今後再生医療とリハビリテーションを統合すること、患者の損傷状態や体質に合わせられるようになることでより治療効果を最大限引き出せることが期待されます。

まとめ

今回の記事では、頸椎損傷後遺症のリハビリ方法、リハビリ中の注意点、再生医療とリハビリで期待できる今後の展望について解説しました。
頸椎損傷の症状は改善に時間がかかったり後遺症として残ったりすることが多くリハビリが重要となります。
そして、リハビリに再生医療を組み合わせる「神経再生リハビリ®︎」により、これまで機能回復が困難であった神経損傷に対しても効果が期待できます。

よくあるご質問

脊髄損傷後の機能回復は可能か?
軽度の脊髄損傷の場合はリハビリテーションや治療により部分的な機能回復が可能です。
また、再生医療の研究が進んでおり、iPS細胞から神経前駆細胞を樹立し、損傷後の脊髄に移植することにより運動機能の回復が得られることが報告されています。

頚椎損傷で気をつけることは?
頸椎損傷では、早期治療とリハビリテーションが重要です。
また、褥瘡を予防するために定期的な体位変換が必要です。
呼吸の管理や突然の血圧上昇などの自律神経反射にも注意が必要です。

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<参照元>
・慶應義塾大学整形外科学教室:http://spinalcord.keio-ortho.com




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