・記憶や言葉が忘れられない?側頭葉脳梗塞の後遺症とは
・日常生活に支障が出る?側頭葉脳梗塞による具体的な後遺症
・リハビリで変わる!脳梗塞の後遺症を克服する方法
・効果的なリハビリで回復を加速!側頭葉脳梗塞の後遺症克服のカギ
この記事では側頭葉の脳梗塞を乗り越えよう!後遺症とリハビリの最新情報について解説します。
側頭葉の脳梗塞は、言語理解や発語、記憶などに障害を来します。
そのため、後遺症として、理解力低下や記憶障害などが起こります。
しかしながら、適切なリハビリを行うことにより、これらの症状の改善は十分に期待できます。
目次
記憶や言葉が忘れられない?側頭葉脳梗塞の後遺症とは
この記事では記憶や言葉が忘れられない?側頭葉脳梗塞の後遺症とはについて解説します。
側頭葉は記憶や言語理解、聴覚情報を処理する重要な部位です。
したがって、この部位が損傷されると、後遺症として、記憶と言語に障害が現れます。
記憶障害については、新しい情報を記憶に留めることが困難となる前向性健忘が特徴です。
そのため、日々の出来事や新しく学んだことを覚えられなくなり、日常生活に支障をきたします。
また、長期記憶にも影響が及ぶ場合があり、過去の経験や知識の想起が困難になることもあります。
言語に関しては、言葉の意味が理解できなくなったり、言葉を発することが難しくなったりします。
言葉の意味を理解できず、意味不明な言葉を発してしまう状態になることもあります。
ウェルニッケ失語と呼ばれます。
さらに、側頭葉の損傷は聴覚情報の処理にも影響を与え、音の認識や識別が困難になる場合もあります。
日常生活に支障が出る?側頭葉脳梗塞による具体的な後遺症
この記事では日常生活に支障が出る?側頭葉脳梗塞による具体的な後遺症について解説します。
側頭葉脳梗塞は、言語と記憶に関する機能障害が顕著に現れるため、日常生活のさまざまな場面で支障を来します。
言語障害として、言葉の理解や発話に困難が生じることがあります。
患者は会話の内容を正確に把握できなくなったり、自分の考えを適切に言葉で表現することが難しくなったりします。
これにより、家族や友人とのコミュニケーションが困難になり、社会生活や仕事に支障を来すことがあります。
記憶障害も起こりうる重要な後遺症の一つです。
新しい情報を記憶に留めることが困難になる前向性健忘が特徴的で、日々の出来事や新しく学んだことを覚えられなくなります。
これにより、約束を忘れたり、重要な情報を記憶できなかったりするので、日常生活や仕事の遂行に大きな支障が生じる可能性があります。
リハビリで変わる!脳梗塞の後遺症を克服する方法
この記事ではリハビリで変わる!脳梗塞の後遺症を克服する方法について解説します。
脳梗塞の後遺症を改善するためには、適切なリハビリが不可欠です。
リハビリは患者の状態に応じて個別に計画され、運動機能、言語機能、認知機能など、さまざまな側面からアプローチします。
運動機能の回復には、麻痺した手足を動かすための運動療法や、バランス感覚を養うための訓練などが行われます。
歩行器や杖、車椅子などの補助具を適切に使用することで、徐々に自立した移動能力を取り戻すことができます。
また、作業療法を通じて、日常生活に必要な細かな動作の練習を行います。
言語障害に対しては、言葉の意味を理解したり、話したりする能力を回復させるための言語療法が行われます。
認知機能の回復には、記憶力や注意力のトレーニングが行われます。
具体的には、パズルや計算問題などの課題に取り組むプログラムが設定されます。
効果的なリハビリで回復を加速!側頭葉脳梗塞の後遺症克服のカギ
この記事では効果的なリハビリで回復を加速!側頭葉脳梗塞の後遺症克服のカギについて解説します。
側頭葉脳梗塞の後遺症克服には、特に言語と記憶に関する機能回復に焦点を当てたプログラムが実行されます。
言葉の理解や表現に困難を感じている言語障害の場合には、言葉の意味を繰り返し練習したり、会話の練習をしたりすることで、コミュニケーション能力の回復を目指します。
言語聴覚士による専門的な指導が効果的です。
記憶機能の改善には、記憶力や注意力のトレーニングを通じて、新しい情報の記憶や想起能力を向上させます。
日常生活に即した記憶に関する課題や、コンピューターを用いた認知トレーニングなどが活用されます。
リハビリの効果を最大限に引き出すためには、発症後できるだけ早期からの開始が重要です。
理由として、脳には可塑性という機能があり、早期のリハビリにより、神経回路の再構築が促進され、後遺症の出現を抑えるためです。
も、リハビリは短期間での効果は期待しにくいので、根気強く続けることが重要です。
まとめ
今回の記事では、側頭葉の脳梗塞を乗り越えよう!後遺症とリハビリの最新情報を解説しました。
脳梗塞は神経細胞が壊死する疾患であるため、さまざまな後遺症を残すことが多いです。
壊死した神経細胞を再生することはこれまでの医療では難しいのが現状です。
そのため、再生医療は期待の持てる治療法です。
再生治療として、脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害が治ることを当たり前にする取り組み」も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」があります。
これらの治療法は、脳梗塞による後遺症に苦しむ患者さんにとって、期待が持てる治療となるでしょう。
よくあるご質問
- 左側頭葉が損傷するとどんな後遺症がでますか?
- 左側頭葉は言語理解や記憶に関わる部位です。
そのため、この部位が損傷を受けると、言葉の意味を理解できなくなったり、過去の出来事を思い出せなくなったりなどの後遺症が現れることがあります。
具体的には、ウェルニッケ失語と呼ばれる言語理解の障害や、記憶障害、読み書きの困難などが挙げられます。 - 脳梗塞はリハビリで治る?
- 脳梗塞の損傷部位や重症度によってリハビリによる改善効果はさまざまですが、改善が見込めることが多いです。
リハビリは、脳梗塞の回復に不可欠な治療です。
しかしながら、脳梗塞発症前の状態に戻ることはなかなか難しいのが現状です。
<参照元>
・第35回日本脳卒中学会:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/32/6/32_6_572/_pdf
・回復期リハビリテーションnet:https://kaifukuki.doctorsfile.jp/sick/
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