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脊髄損傷後遺症が改善しやすいとされる3つの治療方法

この記事を読んでわかること
脊髄損傷後の後遺症の改善に対して有望とされる治療方法には何があるのか。
脊髄損傷後の一般的な後遺症とそれらが日常生活に与える影響について。
脊髄損傷の後遺症改善のための手術方法には何があるのか。


脊髄損傷後の後遺症に対しては、再生医療やリハビリテーション、手術などの方法があります。
再生医療によって、傷ついた神経の修復が期待でき、またリハビリテーションにより機能の回復や社会復帰などにつながると考えられます。
この記事では、それぞれの方法について詳しく解説していきます。

再生医療による神経機能の再生と後遺症改善

再生医療による神経機能の再生と後遺症改善
再生医療は、脊髄損傷治療において期待が持たれている分野の一つです。
幹細胞は、さまざまな種類の細胞に分化する能力を持っています。
例えば、神経幹細胞や間葉系幹細胞(MSC)などを用いて、損傷した神経組織の修復や新しい神経細胞の生成を促すことが研究されています。

また、再生医療の一つとしては生体材料(バイオマテリアル)があります。
生体材料を使用して、神経組織の再生をサポートする構造を作成し、損傷部位に移植する方法です。
これにより、新しい神経細胞の成長を促進し、神経の再接続を支援することが期待されています。
さらに、神経成長因子やその他の再生を促進する分子を用いて、神経組織の修復や神経細胞の生存を促す治療も研究されています。
再生医療による神経機能の再生は、脊髄損傷のみならず、脳卒中、神経変性疾患などによる後遺症の改善に大きな期待が寄せられています。
再生医療によって損傷した神経組織が修復され、神経機能が回復することで、麻痺や感覚障害、認知機能の低下などの後遺症が改善されることが期待されます。

脊髄損傷におけるリハビリテーションの重要性と効果

脊髄損傷後のリハビリテーションは非常に重要です。
リハビリテーションによって、麻痺した筋肉の機能を改善したり、残存する機能を最大限に活用することを目指していきます。
また、リハビリテーションは、患者の生活の質の向上にも大きく寄与します。
リハビリテーションの重要性と効果には、以下のようなものがあります。

  1. 機能回復の促進: リハビリテーションは、損傷した神経や筋肉の機能回復を促進し、可能な限り元の身体機能を取り戻すことを目指します。
    物理療法や運動療法を通じて、筋力、バランス、柔軟性、持久力などの運動機能を改善することができます。
  2. 合併症の予防: 脊髄損傷には、床ずれ、筋肉の短縮、関節拘縮、尿路感染症などの合併症が伴うことがあります。
    リハビリテーションはこれらの合併症を予防し、管理することに役立ちます。
  3. 自立した生活のサポート: リハビリテーションは、患者が日常生活で必要な技術を習得し、可能な限り自立した生活を送ることを支援します。
  4. 精神的サポート: 脊髄損傷は、患者の精神的な健康にも影響を及ぼします。
    リハビリテーションは、患者の精神的な回復をサポートし、自信や希望を持って前向きに生活できるように助けます。
    これによって、患者の精神的な安定が得られる効果が期待できます。

さて、脊髄損傷後には、痙縮(けいしゅく)という、筋肉が異常に収縮して硬くなる状態になってしまうことがあります。
痙縮は脊髄損傷の他にも、脳卒中、多発性硬化症、脳性麻痺、などの神経系の疾患によって引き起こされます。
そして、患者の日常生活やリハビリテーションに大きな影響を与えます。
痙縮治療には、以下のようなものがあります。

  1. 物理療法: ストレッチングやマッサージなどの手技療法、温熱療法、水中療法などがあります。
    筋肉の柔軟性を向上させ、痙縮を緩和することが目的です。
  2. 薬物療法: 筋弛緩薬(ジアゼパムなど)を使用して筋肉の緊張を緩和します。
  3. ボツリヌス毒素注射: 特定の筋肉にボツリヌス毒素を注射して、神経と筋肉の間の信号伝達を遮断し、痙縮を緩和します。
    この効果は一時的であり、数ヶ月ごとに繰り返し治療が必要です。
  4. 手術: 重度の痙縮や、他の治療法で改善が見られない場合には、神経や筋肉に対する手術が行われることがあります。
    例えば、選択的脊髄前根切断術(SDR)は、脊髄の一部の神経を切断して痙縮を緩和する手術です。

手術による神経圧迫解除と脊椎固定

手術による神経圧迫解除と脊椎固定は、脊椎や脊髄の障害を治療するための一般的な方法です。
以下に、それぞれの手術について説明します。

神経圧迫解除

神経圧迫解除手術は、脊椎の神経根や脊髄が何らかの原因で圧迫され、痛みやしびれ、運動障害などの症状が生じている場合に行われます。
圧迫の原因としては、ヘルニア(椎間板ヘルニア)、脊椎狭窄症、脊椎の変形や腫瘍などがあります。
手術の目的は、圧迫されている神経を解放し、症状を緩和することです。
手術方法には、以下のようなものがあります。

  • 椎間板切除術: 椎間板ヘルニアが原因の場合、突出した椎間板の一部を切除して神経を解放します。
  • 脊椎減圧術:脊椎狭窄症の場合、狭くなった脊椎管を広げるために骨や靭帯の一部を切除します。

脊椎固定

脊椎固定手術は、脊椎の安定性を確保し、動きによる痛みや神経の圧迫を防ぐために行われます。
脊椎の不安定性がある場合や、脊椎の変形・脱臼・骨折などが原因で脊椎が正常な位置を保てない場合に行われることが多いです。
手術では、金属製の棒やネジ、プレートなどの器具を使用して、脊椎の動きを制限し、脊椎が正しい位置で固定されるようにします。
これにより、脊椎の安定性が回復し、痛みや神経の圧迫が軽減されます。

患者の症状や脊椎の状態に応じて適切な方法が選択されます。
手術にはリスクや合併症の可能性もあるため、手術の利点とリスクを理解した上で決定することが重要です。
また、手術後のリハビリテーションや適切な生活習慣の維持も、治療の成功には欠かせません。

まとめ

今回の記事では、脊髄損傷の後遺症改善に役立つ可能性のある方法として、神経再生医療やリハビリ、手術について解説しました。
当院ニューロテックメディカルでは、『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』を、ニューロテック®と定義しました。
そして、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療』を、リニューロ®と定義しました。
リニューロ®は、神経再生医療とリハビリを組み合わせることで、後遺症の改善も目指すことができます。
ご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

よくあるご質問

脊髄損傷後のリハビリの効果とは?
脊髄損傷後のリハビリテーションは、患者の機能回復と生活の質の向上を目的としています。
具体的な効果としては、運動や感覚機能の回復、自立支援、合併症の予防、精神的支援などがあります。

脊髄損傷のリハビリはどのくらいの期間行うのですか?
脊髄損傷のリハビリテーションの期間は、損傷の重度、患者の個々の回復状況、治療の目標などによって異なります。
一般的には、リハビリは急性期、回復期、維持期というフェーズをたどり、長期間にわたって行われます。

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<参照元>
・脊髄損傷の包括的治療:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/55/7/55_55.597/_pdf
・脊髄損傷|一般社団法人日本脊髄外科学会:
http://www.neurospine.jp/original62.html




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