センターブログ第三弾は理学療法士の矢野が自己紹介と【能力障害と機能障害】についてお話させていただければと思います。
自己紹介
私は矢野 裕之(やの ひろゆき)と申します。
2001年から理学療法士となり、脳卒中患者さまのリハビリテーションを中心に、回復期リハビリテーション病院で17年、総合病院で6年勤務いたしました。
その間、学会発表や病院・リハビリテーション科の立ち上げ・運営などを経験してまいりましたが、病院では経験することが難しい中枢神経疾患の再生医療に興味を持ち、ニューロテックメディカル株式会社(当リハビリセンター運営会社)に2024年2月から入職致しました。
再生医療×リハビリテーションについてはまだまだ駆け出したばかりですのでこれから知見を増やし、患者さまに貢献できるように精進していきたいと思っております。
ニューロテックメディカルでは、『神経障害は治るを当たり前にする』をモットーに、退院後にも「さらに良くなりたい」と思われておられる脳卒中や脊髄損傷患者さまに、能力障害の改善だけでなく機能障害の改善にも注力したリハビリを提供しております。
能力障害と機能障害
そもそも、能力障害・機能障害とはなんなのかご説明致します。
【能力障害】 | 座る・立つ・歩く・食事・トイレなどの動作ができない、うまく行えないこと |
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【機能障害】 | 可動域制限・筋力低下・運動麻痺など、動作がうまく行えない原因になるもの |
ご病気になられ長期にわたるリハビリテーションを頑張られた患者さまの多くはご自宅を主とした生活の場に退院されます。
患者さま・介助者さまがともに安全・安楽に生活を行えるようになるため、多くの病院では主に能力障害の改善を目指したリハビリテーションが行われます。
それと同時に動作がうまくできない原因である機能障害を明確にし、機能障害に対して積極的にリハビリテーションを行うことで能力障害の改善を図り、介助者の介助量軽減に繋げていくことは非常に重要です。
ニューロテックメディカルでのリハビリテーション
自費リハビリ施設「ニューロテックメディカルリハビリセンター」と、医療施設(全国6か所)「脳梗塞・脊髄損傷クリニック」でのリハビリでは、事前にプレコンディショニングで体の状態を整えた後に機能障害である運動麻痺に対し、自分でなるべく動かすようにしながらリハビリを行うことで自分で動かそうとする神経路を強化しながら能力障害の改善に取り組んでおります。
さらに、「脳梗塞・脊髄損傷クリニック」では、立位・歩行や手を使った動作などが少しでも安全・安楽・スムーズに行えるよう、再生医療の点滴と同時に機能障害に注力したリハビリテーションを行うことが特長です。
もしご興味をお持ちでしたらお気軽にお問合せください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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