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脳皮質下出血の治療とリハビリテーション

この記事を読んでわかること
脳皮質下出血の治療方法
脳皮質下出血を発症した場合の後遺症
皮質下出血に対する急性期および回復期でのリハビリテーション


脳皮質下出血とは、脳の表面にある大脳皮質で起こる脳出血のことです。
治療方法は手術療法と保存療法があり、それぞれ適応やメリットを考慮しながら治療の選択を行います。
どちらの治療でもリハビリテーションを行うことが非常に重要で、手術もしくは発症翌日より開始します。
リハビリは日常生活を送れるようにすることを目的として行います。

脳皮質下出血とは

脳皮質下出血とは
脳皮質か出血とは脳の大部分を占める大脳の表面を覆っている大脳皮質と呼ばれている部分で出血が起きる脳出血のことです。
脳皮質下出血の治療は手術療法保存療法があります。
手術療法はさらに開頭血腫除去術と内視鏡的血腫除去術に分かれますが、発症する年齢の高齢化に伴って、侵襲の少ない内視鏡的血腫除去術が選択されることが多くなっています。
手術療法、保存療法どちらの治療を行った場合でもリハビリテーションを行うことは重要です。
また、再出血を防ぐために血圧を下げる治療も行います。

脳皮質下出血の後遺症について

脳皮質下出血は発症直後、激しい頭痛や意識障害などの症状が現れることが多くあります。
後遺症として、発症した部位によって片側の運動麻痺、感覚障害、片目が見えなくなる半盲、失語症などの症状が出現します。
出血の量が多い場合、意識障害が遷延することや場合によって死亡してしまうこともあります。
運動麻痺や感覚障害などの後遺症によって日常生活能力が低下してしまった場合は、リハビリテーションを行います。
リハビリテーションでは運動麻痺や感覚障害そのものを治す事はできませんが、残存している機能を利用して日常生活が送れるようにすることは可能です。

手術療法と保存療法の比較

脳皮質下出血では発症初期に手術療法か保存療法のどちらを行うか選択します。
手術を選択するか決める基準として、出血した部分が脳の表面から1cm以内であるか、血腫の量が10ml以上あるかどうかがポイントになります。
この基準を2つとも満たした場合で手術をした方がメリットが大きい時に手術療法は選択されます。
手術方法の選択では、発症した際の出血の量が多く命の危険がある場合は救命のために開頭血腫除去術を行います。
症状の緩和を目指す場合は内視鏡的血腫除去術を行います。
ただし、脳皮質下出血は他の部位の出血と比較すると重症化しづらい部位とされており、近年では開頭血腫除去術を行う頻度は減ってきています。
手術療法を選択した場合、手術を行った翌日よりリハビリテーションを開始します。
一方、保存療法は出血部位が深部である場合や血腫の量が少ない場合、手術のリスクが大きい場合に選択されます。
手術のリスクは高齢者などで循環器や呼吸器、認知症などの基礎疾患を有している場合に高くなります。
保存療法では再出血を予防しながら、自然に血腫が再吸収されることを待ちます。
保存療法では発症翌日より症状が悪くなっていないか確認しながらリハビリテーションを行います。

急性期と回復期のリハビリによる効果

近年では急性期のリハビリテーションは手術翌日もしくは発症翌日から行います。
症状に合わせて車椅子への乗車から開始し、可能な方では筋力トレーニングや歩行練習を行います。
急性期でのリハビリテーションは早期からの機能回復の促進と廃用症候群の予防を目的とします。
廃用症候群とは活動量の低下によって起こってしまう身体機能の低下のことで、筋力低下や心肺機能の低下など全身に影響を及ぼします。
脳卒中を発症した後にベッド上で寝たきりになってしまうと廃用症候群が起きてしまうことが多いため、できるだけ早期からベッドから離れる時間を作ることが重要になります。
脳卒中の機能回復、日常生活動作能力の改善は発症から30日間が最も大きいため、急性期からリハビリテーションを集中的に行う事は非常に重要です。
急性期病院は全身状態が落ち着くまで入院することができ、全身状態が落ち着いた際に自宅に退院できるまで回復できていなければ回復期リハビリテーション病院へ転院することになります。
回復期でのリハビリテーションは残存した機能を使用して日常生活動作ができるようになることを目的に行います。
回復期病院へ転院した方は全身状態が落ち着いているため、積極的に筋力増強運動や歩行練習、日常動作練習を行います。
症状によって行うリハビリテーションの内容は変わりますが、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が一人一人に合わせたプログラムを立案します。
リハビリテーションを積極的に行うことによってほとんどの方が回復期病院に入院した時よりも日常生活動作の能力が向上します。
回復期リハビリテーション病院は現在の医療制度では最大で180日間入院することができます。
この期間内に自宅での日常生活動作の獲得を目指し、退院する前に必要な場合は住宅改修や福祉用具の選定を行います。

まとめ

この記事では脳皮質下出血について解説しました。
脳皮質下出血は脳の表面に当たる部分の出血で、治療方法は手術療法と保存療法があります。
急性期から積極的にリハビリテーションを行うことが重要であり、回復期病院へ転院した後もリハビリテーションを継続します。
しかし、現在確立されている治療では脳に起こってしまったダメージそのものを治す事は難しいとされています。
脳を損傷してしまった後の神経の治療は確立されていませんが、再生医療にはその可能性があります。
今後、神経再生医療×リハビリテーションの治療の研究は進んでいきます。
私たちのグループは神経障害は治るを当たり前にする取り組みを『ニューロテック®』と定義しました。
当院では、リハビリテーションによる同時刺激×神経再生医療を行う『リニューロ®』という狙った脳の治る力を高める治療を行なっていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡をお願いします。

よくあるご質問

皮質下出血の治療法は?
皮質下出血の治療方法は手術療法と保存療法があります。
手術を行うかの判断は出血量や出血した部位の深さによって決められます。
どちらの治療でもリハビリテーションを行う事は重要です。

脳内出血のリハビリはいつから始めますか?
脳内出血のリハビリテーションは発症の翌日もしくは手術の翌日から開始します。
急性期では血圧の変動、特に血圧上昇による症状の増悪に注意しながら慎重に車椅子に乗る練習から開始します。

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<参照元>
・亜急性期での高齢者皮質下出血に対する局所麻酔下内視鏡的血腫除去術の治療成績:https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/50/1/50_39/_pdf
・脳卒中治療ガイドライン2021改定2023 協和企画
・脳卒中理学療法ガイドライン:https://cms.jspt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/2nd%20edition/p001-106_01.pdf

<あわせて読みたい記事> 脳卒中後のリハビリテーションとケア




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