先進リハビリによる機能改善
ご予約
電話問い合わせ
アクセス
リハビリブログ

リハビリで感情失禁を改善し笑顔を増やす

この記事を読んでわかること
感情失禁に効果的な治療方法が知れる
感情失禁のリハビリについてわかる
感情失禁の方とのコミュニケーション方法がわかる


感情失禁は前頭葉の損傷で起こる情動面の障害です。
感情失禁が起こると、会話の内容にそぐわない笑いや怒りが生じ、周囲の方とのコミュニケーションが困難になってしまいます。
そこで、服薬やリハビリで症状を緩和したり、周囲の方がケア方法を理解しサポートしたりできるよう、感情失禁との付き合い方を解説します。

脳卒中後の感情失禁を克服!治療とリハビリで笑顔を取り戻す

脳卒中後の感情失禁を克服!治療とリハビリで笑顔を取り戻す
脳卒中になると運動麻痺が後遺症として残る印象が強いですが、損傷箇所によっては情動面で障害が出る場合もあるのです。
前頭葉が損傷すると感情失禁という感情のコントロールが難しい症状が現れることがあります。
感情失禁は他者とのコミュニケーションを妨げ、本人はもちろん周囲の人にも心理的負担を与えてしまいます。
さらに、食事中に感情失禁が起これば、むせたり誤嚥したりする危険もあるため、注意が必要です。
この記事では、感情失禁を克服する方法を解説していきます。

感情失禁の治療薬とその効果:感情の安定を目指して

感情失禁の治療薬は、β-遮断薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬等が効果があるとされています。
過去の研究のなかで、感情失禁のある患者に対し、治療薬の服用前と服用後の変化を調べています。
「今日は天気が良くてよかったですね」「これまでいろいろ苦労も多かったでしょうね」等の感情失禁に対する誘発質問をし、泣き笑いといった表情の変化があるかを評価しました。
誘発質問の評価に加えて、日常生活での感情失禁の出現頻度も併せて調べました。
そして、服薬後に改善を現した症例のうち、半数に服薬を中止させ、症状の悪化の有無も調べました。
その結果、治療薬を服用することで症状の改善が認められていることがわかりました。
しかしながら、服薬自体はあくまで対症療法であり、感情失禁の症状を根治させるわけではありません。
そのため、服薬により感情失禁の出現の頻度を抑えつつ、リハビリテーションや患者を取り巻く家族の協力を組み合わせることで、感情失禁を克服していくことが大切でしょう。

感情失禁のリハビリテーション:具体的な方法と効果

感情失禁のリハビリテーション:具体的な方法と効果
感情失禁のリハビリテーションで大事なことは、感情失禁を「単なる感情の変化が大きくなったもの」と捉えるのではなく、「症状」として認識することが大切です。
感情失禁を脳卒中の後遺症の一つの症状と理解することで、患者本人も、その家族も冷静に対応できるようになるのです。
怒る状況でない時に怒り出した場合には「今は起こるタイミングではない」ということを冷静に伝えつつ、会話をすることが大切です。
また、笑う状況でない時に笑い出した場合も同様です。
患者の笑いにつられて笑ってしまうと、患者は混乱して感情のコントロールがより難しくなるので、正しいリアクションをフィードバックしましょう。
そのほかに、患者の感情失禁が出現しやすいタイミングを知っておくことも大切です。
感情失禁が起きやすい時間、行動、言葉等、気づいた情報をスタッフや家族と共有することで、患者を取り巻く人々がより落ち着いて行動しやすくなるでしょう。

家族や介護者が知っておくべき感情失禁のケア方法

感情失禁が出現し、感情がコントロールできなくなった場合は、冷静に対応するように心がけてみてください。
患者が会話の内容にそぐわない状況で易怒的になると、周囲の人も驚きのあまり、つい大きな声で「どうしたの!?」「落ち着いて!」等と声をかけてしまいがちです。
しかし、この大きな声掛けがかえって感情失禁を悪化させることになってしまうのです。
そのため、感情失禁が出現した時も、慌てず落ち着いて患者の話を傾聴し共感する姿勢を保つことが大切です。
それでも混乱状態が続くようなら、患者がクールダウンできるよう距離を置きそっとすることも一つの方法です。
また、環境面については、患者の生活リズムを整えるようサポートすることも効果的です。
感情を思うようにコントロールできないことで気力が落ち、日中の活動性が低下することもあるかもしれません。
すると、昼夜逆転が起きると睡眠不足による疲労が蓄積して、より精神的に不安定になる可能性があるのです。
なるべく規則正しい生活を心がけ、日の光を浴びたり、適度な運動を取り入れたりすることで、精神的ストレスを軽減できる環境づくりも大切です。

まとめ

この記事では感情失禁についてのリハビリやケア方法について解説しました。
感情失禁は他者のコミュニケーションに支障をきたすだけでなく、患者本人、患者を取り巻く家族の心理的なストレスにもなりやすい後遺症です。
現状、治療薬はあるものの根治は難しいといわれており、リハビリや症状に合わせたケアが大切とされています。
しかし、近年では脳卒中後遺症の感情失禁に対して再生治療が治療法の一つとして注目されています。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックでは、脳卒中・脊髄損傷を専門に、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』と神経再生リハビリ®を提供しております。
神経再生リハビリ®は、磁気刺激や電気刺激を入力し、神経回路を興奮させた状態で反復訓練を実施することで、特定の神経回路の強化や再構築を図れます。
前頭葉の神経回路の強化や再構築を行うことで、症状の改善を期待されているのです。
ぜひ一度再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。

よくあるご質問

脳卒中のリハビリの効果は何ですか?
感情失禁を症状と意識させ、感情表出が今の状況と合わないことをフィードバックすることで、徐々に感情失禁の軽減を図り、心理的に落ち着かせます。
また、適度な運動を組み合わせることで心身ともにリフレッシュできます。

感情失禁は脳卒中が原因ですか?
はい。
原因の一つです。
前頭葉には感情のコントロールに関わる神経回路が存在しています。
前頭葉に出血や梗塞が起こることで神経回路が損傷すると感情失禁が生じることがあります。

<参照元>
・「脳卒中の感情失禁に対するβ-遮断薬の効果について」:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/31/3/31_3_173/_pdf
・AVic:https://www.avic-physio.com/column/id194/
・「脳卒中後に笑いが止まらない?感情失禁の原因と対処法」:https://neurotech.jp/medical-information/

関連記事

このページと関連のある記事





    リハビリのご予約・お問い合わせ
    3ステップで簡単フォーム

    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    お名前をご記入ください


    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    メールアドレス

    電話番号

    ※携帯電話へショートメッセージでご連絡させていただく場合がございます。




    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    年齢の選択

    地域の選択

    ご予約・ご相談内容を入力

    送信前にプライバシーポリシー(別タブが開きます)を必ずご確認下さい。

    ※送信後にページが移動します。確認画面はありません。

    コメント

    この記事へのトラックバックはありません。

    公式Instagram

    関連記事

    PAGE TOP