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効果的な片麻痺のリハビリ自主トレで機能回復への道を歩む

この記事を読んでわかること
脳卒中後の継続的な自主トレの重要性
脳卒中後の自主トレ方法
自主トレを継続するためのコツ


脳卒中による主な症状に運動麻痺が挙げられます。
運動麻痺により、歩行や日常生活動作の能力が低下し、生活に支障をきたします。
身体能力の維持、向上のために、自主トレーニングを継続的に行うことは非常に重要です。
この記事では、脳卒中後の自主トレーニングの具体的方法を紹介しています。
ぜひ、参考にしてください。

片麻痺のリハビリとあなたを変える自主トレ

片麻痺のリハビリとあなたを変える自主トレ
脳卒中の主な症状として運動麻痺があります。
麻痺の程度にもよりますが、歩行や日常生活における動作が自力で困難となり、もどかしく感じている方も多いでしょう。
発症後は急性期、回復期病院で継続的なリハビリテーションを行います。
その後、退院してからは入院中のように毎日リハビリを受けられるわけではありません。
すると、退院時をピークに能力が落ちてしまうことがあります。
そこで、退院後も能力を維持、向上させるために、自主トレーニングを行うことをお勧めします。
とはいえ、どんなトレーニングをして良いか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では、脳卒中片麻痺の方に対しての自主トレーニングの方法をご紹介します。

必見!麻痺の程度に合わせた3つの自主トレプログラム

脳卒中の重症度にもよりますが、麻痺の症状は様々です。
今回は、重度麻痺、中等度麻痺、軽度麻痺の3つに分けて、麻痺の程度に合わせた自主トレーニングを専門家が紹介します。

重度麻痺

(上肢、下肢ともに随意的な運動がほとんど見られない場合)

・上肢運動:

  1. 肩・肘周りのストレッチ
    仰向けで両手を組み、ゆっくり肘を伸ばして頭の上まで両手を上げる。
  2. 肩甲骨周囲のストレッチ
    仰向けで両手を組み、天井に向けてゆっくり肘を伸ばす。
  3. 指のストレッチ
    麻痺のない方の手で、麻痺側の指をゆっくり伸ばす。
    指が曲がりやすい方は伸ばす方向に、指が伸びてしまう人は曲げる方向にストレッチする。

麻痺により上肢の運動機会が少なくなると、関節可動域制限や筋力低下につながりかねないため、継続的に行えるようにする。

・下肢運動・バランス訓練:
膝が外側に向かないように気を付けて座位姿勢をとる。
麻痺側の足の裏がしっかり床に着くようにして座り、足の裏にゆっくり体重をかける。
麻痺側の下肢で体重が支持出来るようになれば、バランス能力が向上し、座位姿勢安定につながる。

中等度麻痺

(上肢、下肢ともに随意的な運動が見られるが、積極的な使用は出来ない場合)

・上肢運動:

  1. ワイピング:
    椅子座位で両手を組み、机の上で両手を前方に伸ばす。
    滑りやすいように、タオルの上に両手を置いて、前方に滑らせると良い。
    麻痺側上肢の動きを促す。
  2. 握り離し練習:
    麻痺側の手でお手玉や、テニスボールなどの握り離しをする。
    指がお手玉やボールにフィットするように意識して行う。
    物の握り離しを促し、生活動作での上肢の使用を促す。
・下肢運動・立位バランス訓練:
強化したい足を支持脚にして、もう一方の足でステップ動作を行う。
この際、足の裏の踵からつま先にかけて重心が移動するのを意識する。
バランス能力を高め、歩行能力向上を促す。

軽度麻痺

(上肢、下肢ともに随意的な運動が見られ、実用的な使用がある程度出来る場合)

・上肢運動:

  1. 手指のつまみ動作訓練:
    麻痺側の手で硬化を1枚ずつつまむ。
    複数枚つまんで掌に保持し、貯金箱に1枚ずつ入れる動作はさらに難易度が上がる。
    ボタンの掛け外しなどのつまみ動作の能力向上につながる。
  2. 紙ちぎり練習:
    新聞紙などの紙に直線や曲線を描き、線に沿って紙をちぎる。
    手指や手掌、手首などで動きを微調整しながら動作をすることになり、日常生活での細かな動作能力向上につながる。
・下肢運動・歩行訓練:
麻痺側の足を支持脚にして、非麻痺側の足を段差に乗せる。
非麻痺側の足部に体重が乗るように重心移動を行う。
この運動に慣れてきたら、非麻痺側足部に体重をのせ、麻痺側下肢も段差に乗ります。
麻痺側下肢の支持性が高まり、バランス能力向上、歩行能力向上につながります。

毎日コツコツが鍵!自主トレを習慣化する5つのヒント

さて、自主トレーニングでどんなことをしたら良いのか分かりました。
「でも、毎日続けるのって難しい!」そう感じている方も多いのではないでしょうか?
身体を動かさないと、廃用症候群になる可能性があります。
そうなってしまうと、せっかく入院中に頑張ってリハビリをして出来るようになったことが、また出来なくなってしまいます。
身体機能を維持、向上させるためには、毎日コツコツトレーニングを続けることが重要なキーポイントなのです。
そこで、自主トレを習慣化するための5つのヒントをご紹介します。

無理のない回数で設定

自主トレを最初から沢山やろうとすると、負担に感じたり疲れてしまって続かない可能性があります。
まずは各練習5回位から設定し、慣れてきたら回数を増やしていくと良いでしょう。

一気に全てのプログラムをやらなくても良い

複数のトレーニングを行う際、全てを一気にやらなくても良いです。
一日の中の出来るタイミングで分けて行っても良いでしょう。

生活空間で自主トレできるような環境作り

主な生活空間でトレーニングが出来るように環境を整えましょう。
例えば、椅子を使用する練習があれば、安定した椅子を生活空間に準備します。
段差昇降台を使用するようなら、セッティングします。
思い立ったらすぐできるように、道具を用意しておくと良いでしょう。

自主トレ出来たらチェック 視覚的に把握できる工夫をする

自主トレ内容の一覧表を作っておき、トレーニングできたらチェックをするようにします。
すると、どのトレーニングをしたか視覚的に把握しやすくなります。

家族に協力してもらう

家族の方にも自主トレメニューを把握してもらい、声掛け、励ましをしてもらうことで、やる気がアップします。

まとめ

脳卒中は退院後も継続したリハビリが重要となります。
無理なく継続できるような工夫をして、能力の維持、向上を図りましょう。
脳卒中により損傷された脳は基本的には回復が困難といわれています。
そこで、再生医療が治療の選択肢として近年注目を浴びています。
脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳の治る力を高めた上で、神経再生リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
興味のある方は是非ご連絡ください。

よくあるご質問

片麻痺の手のストレッチは?
麻痺により肘関節や手関節、手指が曲がってしまうことがあります。
その際は、麻痺のない手でゆっくりと伸ばしてストレッチしましょう。
反対に、伸びた状態で突っ張ってしまっている場合は、ゆっくり曲げてストレッチしましょう。

片麻痺は回復するまでにどれくらいの期間がかかりますか?
脳卒中の発症後1∼6か月が最も回復の可能性があるといわれている時期です。
その後も回復は見られますが、回復過程はとても緩やかとなります。
発症後、なるべく早期よりリハビリを開始し、1∼6か月の時期は積極的にリハビリを受けることで、回復の可能性が高まります。

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<参照元>
・痙縮情報ガイド:https://keishuku.jp/rehabili/ashi.html
・順天堂大学:https://www.juntendo.ac.jp/academics/faculty/hs/about/homeprogram/




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