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リハビリの効果を高めるポイント

この記事を読んでわかること
リハビリテーションの標準的な継続期間と回復の目安
改善しにくいケースとその背景要因
本人の気づき(病識)を促すための関わり方


リハビリテーションの効果を高めるためにどのくらいの期間リハビリを実施するといいのか、またどのような状態が終了の目安となるのか知っておくことは重要です。
ただしリハビリテーションを継続しても様々な要因により改善しにくいケースがあります。
その中でも特に病識の低下した患者様に対する関わり方などについて詳しくご紹介します。

リハビリの継続期間と回復の目安について

リハビリの継続期間と回復の目安について
病気や怪我で入院した際「どのくらいリハビリテーションを継続する必要があるのか?」また「どのくらい回復すると終了になるのか?」など疑問に感じる方もいるかと思います。
リハビリテーションの継続期間や回復の目安は疾患の種類や重症度、その方の状態によっても異なります。
そのような中、現在国では医療保険制度を利用してリハビリテーションを実施する場合にはリハビリテーションの期限が決められています。
ここでは各疾患に対してリハビリテーションがどのくらい継続できるのか、医療保険を適用した場合に定められている標準的なリハビリテーションの日数についてご紹介します。

脳血管疾患に対するリハビリテーション 180日
運動器に対するリハビリテーション 150日
心臓疾患に対するリハビリテーション 150日
呼吸器疾患に対するリハビリテーション 90日
廃用症候群に対するリハビリテーション 120日

このように標準的なリハビリテーションの実施期間が決められていますが、保険を利用しての期限が切れた後も状態に応じてリハビリテーションの継続は可能です。
またリハビリテーションを終了する症状の回復の目安としては、患者様の目標とする生活に到達できた時が挙げられます。
その目標としては、疾患により困難となった日常生活動作がリハビリテーションによってある程度自立できるレベルに達することや家事や仕事への復帰を果たした場合などがあります。

改善しにくいケースとは?注意すべき背景要因

リハビリテーションを継続していても中には改善しにくいケースも見られます。
そのような改善が困難なケースの背景にはいくつかの要因が考えられます。

  1. 身体的の問題
    患者様の疾患や重症度、また年齢によって思うようにリハビリテーションが進まない場合があります。
    特に高齢者の方は全身状態が不安定でリハビリテーションの介入自体が難しい場合もあり、リハビリの機会が減ってしまい改善に時間がかかることがあります。
  2. 精神面の問題
    認知機能の低下や抑うつ、意欲の低下、病識の低下などの精神的な問題もリハビリテーションの進行を妨げる要因となります。
    例えば認知機能が低下している場合、その周辺症状として意欲が低下しリハビリテーションへの参加が消極的になることがあります。
    また病識が低下すると自身の状態を正しく認識できず、リハビリテーションの必要性を理解しないケースも見られます。
    さらに脳卒中や外傷性脳損傷など脳の障害で見られる半側空間無視という症状は、自分の身体や周辺の空間の片側半分を無視してしまう状態を引き起こします。
    この半側空間無視がある患者様は病識が低下していることが多く、リハビリテーションを継続していく中でも改善が難しいケースの1つとして挙げられます。
  3. リハビリテーションの内容の問題
    そもそもリハビリテーションの内容が患者様の状態やニーズに合っていない場合、効果が得られにくくなります。
    患者様の現状を把握し適切な目標や個別プログラムの選択がなされていない場合は残念ながら改善を阻害する要因となってしまいます。
    またセラピストと患者様の相性やセラピスト自身の経験なども関係することもあります。

本人の気づき(病識)を促すための関わり方

リハビリテーションでの改善を阻害する要因として、本人の病気への気づき(病識)の低下が挙げられます。
この病識の低下とは、自分の障害を客観的に見ることが難しく自分の病気に対して正しく認識できない状態です。
このような病識の低下を呈した患者様に対してどのように関わるといいのか、関わり方を以下に解説します。
まず患者様が自身の状態を客観的に理解するためには、具体的なフィードバックが有効です。
例えば高次脳機能検査の結果を共有し、どのような機能が低下しているのかを説明することで自己認識を促すことができます。
また同じような障害を持つ他の患者様との交流は、自身の状態を客観的に捉える手助けとなることがあります。
そして周囲の人は病識が低下している患者様に対して病識の欠如は症状の一つであることを理解し、無理に病識を認めさせるのではなくご本人に気づいてもらう環境を提供することも重要です。
そのためには日常生活の中で介助をしすぎないように注意したり、本人に任せる部分を適度に作ったりすることも必要です。
さらにうまく行動が出来た時には、ポジティブなフィードバックを与えて自己認識を深めていくように支援することが求められます。

まとめ

現在、医療保険制度を利用したリハビリテーションの標準的な実施期間が決められており、患者様のゴールとする生活が送れるようになることや社会復帰を果たした時が終了の目安となります。
しかし加齢や疾患の重症度など身体面の問題や認知機能や病識の低下など精神面の問題、またセラピストの影響によってリハビリテーションを行っても改善しにくいケースが中にはあります。
特に半側空間無視のある患者様は病識が低下しやすく、そのような病識が欠如している患者様にはご自身に気づきを促すことが大切です。
このような改善が難しいケースであっても、今後は再生医療の進化によって新たな治療法としての選択肢が広がってくるかもしれません。

よくあるご質問

リハビリで一番大切なことは何ですか?
リハビリテーションでは、できるだけ早い時期から介入を始めることがとても重要です。
特に脳卒中などでは発症直後から数週間以内の介入がその後の機能回復に大きく影響します。
リハビリテーションの早期開始と継続が回復するためのカギとなります。

高齢者のリハビリで気をつけることは何ですか?
高齢者に対するリハビリテーションでは体力や認知機能の低下を考慮し、無理のない範囲で継続できるように介入することが大切です。
また脱水や誤嚥性肺炎などのリスク管理にも十分注意が必要です。

1:リハビリを終了する目安は?リハビリのプロが解説する整形外科でのリハビリ期間|セラピストプラス:https://co-medical.mynavi.jp/contents/therapistplus
2:リハビリテーションはいつまでできる?|平野総合病院:https://www.hiranogh.com/hirano/medical_department/News/rihabili-news004.html#dep17_news004
3:リハビリの効果がないと感じるのはなぜか?~その対処法について~|NECESS BODY WORKS:https://bodyworks.necess.jp/column/410/
4:現在リハビリに通っていますが良くなっている感じがしません|NEXTXTEPS:https://nextsteps.jp/
5:半側空間無視|脳科学辞典:https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%8D%8A%E5%81%B4%E7%A9%BA%E9%96%93%E7%84%A1%E8%A6%96
6:高次脳機能障害サポートガイドブック|千葉リハビリテーションセンター:https://www.chiba-reha.jp/koujinou-center/guide/download/

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