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片麻痺の部位別での後遺症改善度合い

この記事を読んでわかること
脳出血や脳梗塞による片麻痺の後遺症改善の見込みはどの程度あるのか。
片麻痺の回復の可能性はどれくらいあるのか。
片麻痺のリハビリテーション手法(理学療法、作業療法、言語療法)


片麻痺の回復は、脳損傷後の初期数ヶ月で最も顕著にみられます。
脳出血や脳梗塞による片麻痺の後遺症からの改善の見込みは個別状況により異なりますが、早期からの積極的リハビリと精神・社会的サポートが重要です。
今回の記事では、片麻痺の後遺症改善の見込みについて、またリハビリテーションの方法や効果について解説していきます。

片麻痺の回復見込みと時間の経過

片麻痺の回復見込みと時間の経過
片麻痺の回復見込みは、患者の個別状況によって大きく異なります。
しかし、一般的には脳を損傷してからの最初の数週間から数ヶ月が最も重要な回復期とされています。
この期間には、脳の可塑性(かそせい:他の神経が損傷した部分の機能を補う能力)が最も高く、リハビリテーションによる効果も最大となるからです。
それでは、片麻痺の回復の見込みと時間経過の関係について見ていきましょう。

回復の時間経過

  • 急性期(発症後数日から数週間)
    この時期には、主に医学的管理と、拘縮の予防などのための基本的なリハビリテーションに重点が置かれます。
    麻痺の程度や患者の状態に応じて、徐々にリハビリテーションの強度が増していきます。
  • 回復期(発症後数週間から数ヶ月)
    この期間に最も顕著な回復が見られます。理学療法、作業療法、言語療法などが積極的に行われます。
  • 慢性期(発症後6ヶ月以降)
    回復の速度は鈍化しますが、引き続きリハビリテーションによる改善が可能です。
    残された機能の維持と生活の質の向上を目指していきます。

さて、脳卒中の回復において、6ヶ月は重要な節目とされています。
多くの研究で、脳卒中後の最初の6ヶ月間に最も機能回復が顕著に見られることが示されています。
この期間を過ぎると、回復の速度は鈍化するため、リハビリテーションの効果を最大化するためには、特にこの期間内に積極的な介入が勧められているのです。
片麻痺からの回復の可能性を最大限に引き出すためには、早期からの積極的なリハビリテーションが重要です。
また、慢性期においても、適切なリハビリテーションとサポートによって機能の改善や維持が期待できます。

片麻痺後の運動機能回復とリハビリの役割

片麻痺後の運動機能回復は、リハビリテーションによって大きく改善することが期待されます。
リハビリテーションの目的は、患者の残存する運動能力を最大限に引き出し、日常生活での自立を支援することです。
以下に、片麻痺後の運動機能回復におけるリハビリテーションの役割について説明していきます。

リハビリテーションの役割

  1. 筋力の向上
    片麻痺によって、筋力が低下してしまいます。そのため、影響を受けた筋肉の筋力を回復させることが重要です。 筋力トレーニングや抵抗運動などを通じて、筋力の向上を図っていきます。

  2. 関節可動域の維持・拡大
    麻痺してしまった手足の関節が硬くなることを防ぎ、可動域を維持・拡大することが重要です。ストレッチや関節可動域運動を行います。
  3. 運動の調整とバランスの改善
    片麻痺によって失われた運動の協調性を取り戻し、バランス能力を向上させます。実際には、バランス訓練や姿勢制御のためのエクササイズが実施されます。
  4. 歩行訓練
    下肢の片麻痺がある場合、歩行能力の回復が重要な目標となります。歩行器やトレッドミルなどを使用した歩行訓練が行われます。
  5. 日常生活動作(ADL)の訓練
    麻痺した手足の残された機能を効果的に使って、食事、着替え、入浴などの日常生活動作を行えるように訓練します。

リハビリテーションの効果は、個々の患者の状況によって異なりますが、早期からの積極的な介入が機能回復の鍵となることが多いです。
運動機能の回復に加えて、精神的なサポートや社会的なサポートも大切です。

日常生活への影響と自立支援について

脳出血や脳梗塞による片麻痺の後遺症の改善のためには、いくつかのリハビリテーションの手法を組み合わせていくことが大切です。
回復の見込みや治療効果は、患者さんの年齢や発症してからの時間、麻痺の程度、合併症の有無など、個々の状況によって異なります。
ここでは、片麻痺後の運動機能改善のためのリハビリテーションにはどのようなものがあるのか、そしてその効果についてご紹介しましょう。

リハビリテーションの手法

  1. 理学療法(Physical Therapy, PT)
    運動機能の改善、筋力の向上、関節可動域の維持・拡大などを目的として行われます。
    具体的には、 ストレッチ、筋力トレーニング、歩行訓練などが含まれます。
  2. 作業療法(Occupational Therapy, OT)
    日常生活動作(ADL)の改善が目的です。食事、着替え、トイレなどの基本的な動作から、家事や趣味などのより複雑な活動まで対象としています。
  3. 言語聴覚療法(Speech and Language Therapy, SLT)
    脳損傷による言語や嚥下(えんげ)障害の改善を目的としています。
    発話訓練や食事時の姿勢・食物の形態を調整することなどが含まれます。
  4. 神経心理学的リハビリテーション
    認知機能の障害に対するリハビリテーションで、記憶や注意力、実行機能の改善を目的とします。

部位別・麻痺の程度別の治療効果

上肢麻痺がある場合、麻痺が軽度であれば、手指の細かい動作訓練や物を掴む力を鍛える訓練が有効です。
一方、上肢の麻痺が重度の場合、装具の使用や基本的な動作の訓練が中心となります。
下肢麻痺がある場合、麻痺が軽度から中程度の場合、歩行訓練やバランス訓練が重点的に行われます。
下肢の麻痺が重度の場合には、車いすの使用方法や転倒予防の訓練が重要となります。

まとめ

今回の記事では、片麻痺の後遺症の回復に対するリハビリテーションの効果や、時間的な経過、効果が最も現れる時期などについて解説しました。
脳卒中の後遺症などの神経障害に対し、当院ニューロテックメディカルでは、脳脊髄損傷部の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療™、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生リハビリをおこなうことで神経障害の軽減を目指せます。
患者自身の骨髄液を採取し、幹細胞を培養して投与することで、傷ついた神経細胞を修復再生できるという再生医療を実施しております。
片麻痺などの、脳卒中の後遺症に対する再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談くださいね。

よくあるご質問

リハビリで「6ヶ月の壁」とは何ですか?
脳梗塞後のリハビリテーションにおいて「6ヶ月の壁」とは、最初の数ヶ月で比較的速い回復を遂げた後、約6ヶ月を境に回復の速度が鈍化し、進歩が見られにくくなる時期を指します。
この時期を乗り越えるためには、患者さん自身の積極的な取り組みや、リハビリテーションチームとの継続的な協力が重要です。

片麻痺はどのくらいの期間で改善しますか?
片麻痺の改善にかかる期間は、患者さんの年齢、健康状態、損傷の程度、リハビリテーションの質と頻度など、さまざまな要因によって異なります。
一般的には、脳梗塞や脳出血などの脳卒中後の回復は、最初の数ヶ月で最もめざましく、その後は徐々に鈍化します。
多くの場合、最初の3〜6ヶ月が回復のための重要な期間とされています。

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<参照元>
・Kwakkel, G., Kollen, B. J., & van der Grond, J. (2004). Probability of regaining dexterity in the flaccid upper limb: impact of severity of paresis and time since onset in acute stroke. Stroke, 35(9), 2181-2186.:
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・Langhorne, P., Coupar, F., & Pollock, A. (2009). Motor recovery after stroke: a systematic review. The Lancet Neurology, 8(8), 741-754.:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19608100/
・Pollock, A., Baer, G., Campbell, P., Choo, P. L., Forster, A., Morris, J., … & Langhorne, P. (2014). Physical rehabilitation approaches for the recovery of function and mobility following stroke. Cochrane Database of Systematic Reviews, (4).:
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