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失語症の原因とリハビリテーション方法

この記事を読んでわかること
失語症の種類と症状はどのようなものか
失語症を引き起こすメカニズムはどのようなものか
失語症のリハビリテーションはどのようなものか


失語症は脳卒中や頭部外傷などが原因で言語の理解や表現が困難となる障害です。
脳には言語に関する領域があり、障害される部分によって「聞く」「話す」「読む」「書く」といった言語機能が障害されます。
本サイトでは失語症の原因や症状、言語訓練などの効果的なリハビリテーションの方法について解説します。

失語症の定義と部位別の症状とは

失語症の定義と部位別の症状とは
失語症は人の大脳にある言語機能に関連する領域が損傷し、一度獲得された言語機能が障害される状態のことです。
「聞く」「話す」「読む」「書く」といった言語に関連する何らかの障害が生じます。
失語症は障害される脳の部位によって症状が異なり、主にウェルニッケ失語、ブローカ失語、伝導失語、全失語の4つに分類されます。

ウェルニッケ(感覚性)失語

脳の側頭葉にあるウィルニッケ野が障害を受けると、聞いた言語や書かれた言語の理解が困難となります。
言葉を発することはできるため、よどみなく流暢に話をすることができますが話す内容は支離滅裂であり、ただの言葉の羅列のような発語になります。
書く場合も単語を書くことはできますが、ただの文字の羅列となり意味のある文章ではないためその内容を理解することが難しくなります。
これをウェルニッケ(感覚性)失語といいます。

ブローカ(運動性)失語

脳の前頭葉にあるブローカ野が障害されると言葉の意味は理解でき、どのように返答すれば良いのかわかっているにも関わらず、自分で考えたことを言語に変換することが困難となるためうまく言葉を発することができなくなってしまいます。
そのため、話をするときに非常に苦しそうであったり言葉をゆっくりしぼりだすように話したりなど流暢に話すことができなくなります。
また、考えたことを文字に変換することも難しくなるため書字に障害が生じます。

伝導失語

頭頂葉の下部にあるウェルニッケ野とブローカ野の間を結ぶ脳の領域が障害されると、発話は流暢で聞いたことに対する理解は保たれますが、「ボタン」を「ボラン」といったように音の誤りがある音韻性錯誤が目立つようになります。
また、相手の言った言葉を真似する「復唱」が困難となります。
これを伝導失語といいます。

全失語

脳の広範囲に障害が生じると「話す」「聞く」「読む」「書く」という言語機能のすべてに障害が生じることがあります。
言語機能が重度に要害されるため、コミュニケーションをとることが難しい状態になります。
これを全失語といいます。

頭部外傷が失語症を引き起こすメカニズム

頭部外傷が失語症を引き起こすメカニズムは多岐にわたります。
脳の構造的な損傷や血液供給の障害、神経伝達の障害、脳の再編成の問題などがあり、これらが複雑に絡み合って個々のケースで異なる失語症を引き起こすことが考えられます。

脳の構造的な損傷

頭部外傷のように頭部に物理的な刺激が加わることで脳組織が損傷を受け、失語症を発症することがあります。
脳には言語の生成を担う部分や言語の理解を担う部分があります。この部分に障害が生じると言語機能が損なわれてしまいます。
また、脳組織が損傷されると腫れや炎症が生じます。
腫れや炎症が広がると周辺の脳組織にも影響を与えていく二次的な障害も発生するため、言語を担う領域が二次的に障害を受けるということも考えられます。

血液供給の障害

頭部外傷によって脳内の血管が障害されると、その血管が酸素や栄養を供給していた脳の領域に供給されなくなります。
脳組織は酸素や栄養を受け取れないと壊死してしまいます。これが言語機能を担う領域で発生すると失語症が引き起こされます。

失語症のリハビリテーションとその効果

失語症のリハビリテーションでは言語聴覚士による言語訓練が行われます。
話す、聞く、書く、読むといった言語能力の向上のために発声練習や発音練習、語彙の再学習、書字や文章読解の訓練、ジェスチャーや絵カードなどによる代替コミュニケーションの訓練などを行います。
効果については早期からの介入と定期的なリハビリテーションが重要とされています。
また、言語聴覚士とのリハビリテーションに加え、家族や介護者などのサポートも必要となります。

まとめ

今回は失語症の原因とリハビリテーションについて解説しました。
失語症は大脳の言語機能に関わる部分の損傷により引き起こされる言語障害であり、患者の日常生活において大きな影響を与える可能性があります。
失語症は早期の診断とリハビリテーションが重要であり、家族や介護者のサポートも必要となります。
また、失語症は大脳の障害であり、大脳の神経細胞の回復に期待されているのが再生医療です。
ニューロテック、脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、脳卒中・脊髄損傷を専門として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
失語症に対しての再生医療にご興味がある方も、ぜひ一度当院までご相談ください。

よくあるご質問

失語症は自然回復しますか?
自然回復は期待できますが、回復の程度やスピードには個人差があります。
また、自然回復だけでは十分に回復しない場合が多くあり、早期からのリハビリテーションが重要です。

失語症のリハビリ期間はどれくらいですか?
個々の症状や重症度、回復状況によって異なりますが、一般的には数か月から数年にわたってリハビリが行われます。
早期にリハビリが開始されるかどうかも重要なポイントです。

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<参照元>
・失語症の機能回復と言語治療:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/4/53_273/_article/-char/ja/
・失語症の発症機序:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/12/3+4/12_3+4_165/_pdf
・自験例から見た失語症のリハビリテーション:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/44/9/44_9_522/_pdf

<外部サイトの記事> 幹細胞治療による失語症の改善結果




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