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陳旧性視床梗塞の後遺症に向き合うためのリハビリと生活改善

この記事を読んでわかること
痛みや感覚異常に対するリハビリ方法について
生活の質を高めるための工夫について
脳梗塞の再発を防ぐポイント


陳旧性視床梗塞の後遺症である痛みや感覚異常、日常生活の制限に対するリハビリ方法や心理的サポートの重要性、再発予防に必要な健康的な生活習慣と食事のポイントなどについて具体的に解説します。
生活の質を向上させ、症状改善を目指すための情報や実践的なアプローチ、再生医療の活用などに注目です。

痛みや感覚異常を改善するためのリハビリ方法

痛みや感覚異常を改善するためのリハビリ方法
陳旧性視床梗塞は過去に脳の「視床」という部分に脳梗塞が生じ、すでに発症から時間が経過して落ち着いている状態を指します。
視床は脳の中心部近くにあり、身体から脳に送られる感覚の中継をしています。
身体からの痛覚、温冷覚、触覚、視覚、聴覚、味覚といった嗅覚以外の感覚の情報は視床に集まり、そこで情報を整理して大脳皮質へ送られます。
そのため、視床に障害が生じると痛みやしびれ、感覚の異常をきたします。
特に耐え難いような強い痛みが昼夜を問わず何もしていなくても感じることがあり、患者への影響は非常に大きなものとなります。
また、感覚異常は生活環境への適応や日常生活用品の操作が困難になり、患者のQOL(生活の質)を低下させます。
そのため、感覚異常に対するリハビリテーションは重要です。
痛みや感覚異常を改善するためのリハビリ方法の1つに「能動的感覚再学習」があります。
感覚の再教育を行うことで感覚機能を再び脳に覚えさせることを目的とします。
例えば布や紙、金属などさまざまな触感の素材を触り、触感を感じ分けたり温かいものと冷たいものを交互に触れて温度の違いを意識したりします。
また、それを目で見ながら触ることで視覚と感覚の連携を強化します。

精神的なサポートと生活の質を高める工夫

陳旧性視床梗塞による後遺症では痛みや感覚異常、日常生活の制限から精神的なストレスや不安が非常に強く、適切なサポートが必要となります。
まずは患者自身が自分の症状を正しく理解し、積極的にリハビリに取り組めるような心理ケアが必要です。
認知行動療法は痛みや感覚異常に対する不安を軽減し、自己効力感を高める効果があるとされています。
生活の質を高めるためにはリハビリや無理のない運動を継続し、症状の緩和を図りながら患者が孤立しないように家族など身の回りの人が患者の話にしっかりと耳を傾け、支え合うことが重要です。
趣味や新しい活動への挑戦をサポートすることも生活の質を高めます。

脳梗塞再発を防ぐ健康的な生活習慣と食事のポイント

脳梗塞再発を防ぐ健康的な生活習慣と食事のポイント
脳梗塞は再発率の高い疾患の一つです。
そのため、再発予防が重要となります。
再発予防のためには健康的な生活習慣とバランスのとれた食事が必要となります。

健康的な生活習慣

脳梗塞再発を防ぐ健康的な生活習慣
健康的な生活習慣にしていくためにはまず適度な運動を取り入れましょう。
ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの適度な運動は血流を促進し、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。
週に150分程度の運動が目安となります。
また、運動を取り入れることで体重管理もしやすくなります。
肥満は高血圧や糖尿病のリスクを高めるため、自分の適正体重を維持していくことが重要です。
喫煙している場合には禁煙も再発予防に重要となります。
喫煙は動脈硬化を進行させます。
喫煙と同様にアルコールの過度の摂取にも注意が必要です。
ビールなら1日500ml、ワインならグラス2杯程度にしておきましょう。
十分な睡眠とストレス管理も健康維持には必要となります。

食事のポイント

まず食事で気をつけなければならないのは塩分です。
塩分の摂取量は1日6g以下におさえることで高血圧を予防することができます。
塩分が多くならないような味付けを工夫しましょう。
野菜の摂取もバランスのとれた食事には欠かすことができません。
1日350g以上の野菜の摂取を心がけましょう。
ビタミンやミネラルは血管の健康を維持するために欠かすことのできない栄養素となります。
水分をしっかりととることも重要です。
脱水では血液が濃縮され血栓が生じるリスクが高まります。
1日1.5~2ℓの水分を摂取るように心がけましょう。

まとめ

今回は陳旧性視床梗塞の後遺症と向き合うためのリハビリと生活改善について解説しました。
陳旧性視床梗塞の後遺症は痛みやしびれ、感覚異常、運動機能の低下など生活に大きな影響を及ぼします。
そのため痛みや感覚異常に対するリハビリが重要です。
脳梗塞は再発しやすい疾患であるため、再発予防のために健康的な生活習慣とバランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレスの管理などに気をつけましょう。
また、最新の治療法である「再生医療」も脳梗塞の治療の選択肢の一つにあります。
これまでは一度損傷した脳細胞はもとに戻ることはないとされていました。
そのため、主な治療はリハビリテーションで機能回復を目指すことでしたが、最近では損傷した脳神経自体を修復させて機能回復を目指す再生医療が注目されています。
「ニューロテックⓇ」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んに行われています。
脳神経の再生を促す再生医療とリハビリを組み合わせた「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、今まで難治であった脳梗塞の症状改善が期待できます。

よくあるご質問

脳血管疾患のリハビリテーションではどんなことをするのでしょうか?
立つ、歩くなどの基本動作や食事やトイレなどの日常動作の回復を目的として理学療法士や作業療法士による運動療法、動作訓練、物理療法などを行います。
また、言語機能に問題がある場合には言語聴覚士による言語療法も行います。

陳旧性とはどういう意味ですか?
陳旧性とは病気やケガが発生してから時間が経過し症状が安定した状態のことや古い傷や痕跡など過去に起きたことを示します。
陳旧性視床梗塞とは脳の視床部分で過去に脳梗塞が発生し、その後時間が経過して病変そのものはすでに落ち着いている状態を指します。

<参照元>
・感覚障害へのリハビリテーション|J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/kochiotjournal/1/0/1_37/_pdf
・左手に強い体性感覚障害のある慢性期脳卒中患者に対する能動的感覚再学習の試み|J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/40/4/40_503/_pdf/-char/en

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