先進リハビリによる機能改善
ご予約
電話問い合わせ
アクセス
リハビリブログ

両下肢末梢神経障害の治療とリハビリによる改善

この記事を読んでわかること
両下肢末梢神経障害の原因と治療について
薬物療法と非薬物療法について
リハビリと日常生活の自己管理について


両下肢末梢神経障害では足のしびれや痛みなどにより歩行が困難となる場合があります。
神経障害は改善に時間がかかったり後遺症として残ったりすることが多いが、リハビリ、薬物療法、再生医療などを組み合わせることで治療効果を最大限引き出すことができます。
両下肢神経障害の原因はさまざまであり、個々に合わせた治療計画が必要となります。

両下肢末梢神経障害の治療オプション

両下肢末梢神経障害の治療オプション
神経は脳と脊髄からなる「中枢神経」と脊髄から枝分かれする「末梢神経」に分類されます。
末梢神経は皮膚や筋肉、関節など身体の様々な部位から入ってくる感覚情報を脊髄・脳に伝えたり、脳から発せられた運動指令を筋肉へ伝えたりする役割があります。
両下肢末梢神経障害では腰部の脊髄から枝分かれする末梢神経が障害されることで下肢のしびれや痛み、触れられた感覚や温度の変化が鈍くなる感覚異常や下肢の筋力低下などが見られ歩行が困難になることもあります。
両下肢末梢神経障害の原因には糖尿病、感染症、自己免疫疾患、アルコール依存症などがあり、それぞれに対処することが重要です。

糖尿病の管理

糖尿病による高血糖が続くことで、神経が障害される糖尿病性神経障害があります。
これは糖尿病患者の半数以上に見られることがあり、糖尿病の管理が重要となります。
インスリン療法や経口糖尿病薬が用いられます。
また、低糖質の食事により血糖値の急激な変動を防ぐための食事療法も用いられます。

感染症の治療

ウイルスや細菌の感染により、神経が障害されることがあります。
感染が原因であれば抗ウイルス薬や抗生物質などが用いられます。

自己免疫疾患の治療

自己免疫が自分の正常な神経を攻撃することで神経が障害されることがあります。
免疫系の過剰な反応をおさえるために免疫抑制剤などが用いられます。

アルコール依存症の治療

長期にわたる過度なアルコール摂取はビタミンB1の欠乏を引き起こし、神経が障害される可能性があります。
アルコール依存症の専門リハビリ施設などでアルコール摂取をやめることが重要です。
また、欠乏したビタミンB1を補うためのサプリメントなどが用いられます。

薬物療法と非薬物療法の比較

薬物療法と非薬物療法の比較
両下肢末梢神経障害の治療には、薬物療法と非薬物療法の2つのアプローチがあります。
それぞれに利点があり、それらを組み合わせることで効果的な治療結果が得られやすくなります。

薬物療法

薬物療法は症状や状態に応じて個別に処方されます。
また、副作用も考慮し、必要に応じて投与量や種類を調整していくことが必要です。
薬物療法の利点は痛みなどの症状に対して即効性が期待でき、糖尿病性神経障害や感染症による神経痛、自己免疫疾患による神経障害などさまざまな末梢神経障害に対して使用が可能です。
また、多くの薬物は保険の適用となるため比較的コストをおさえることができます。
しかし、薬物療法は症状を一時的に軽減させるものであり、根本的な原因を治療するものではありません。
また、副作用としては胃腸障害、肝機能障害、眠気、めまい、アレルギー反応などがあるため、定期的にモニタリングをしていく必要があります。

非薬物療法

両下肢末梢神経障害の治療には非薬物療法も重要な役割を果たします。
非薬物療法は薬物療法のデメリットとなる副作用がなく、長期的な改善を目指すために効果的です。
非薬物療法には理学療法、電気刺激療法、認知行動療法、幹細胞治療などがあります。

理学療法

理学療法では症状の改善と機能回復のために運動を中心とした筋力強化や柔軟性の改善、バランスの改善など多角的なアプローチが行われます。
個々の症状や状態に合わせて運動プログラムを理学療法士が作成していきます。

電気刺激療法

電気刺激療法は神経障害に伴う痛みの緩和や筋の強化と再教育を目的として行われます。
低周波の電気刺激を皮膚に貼り付けた電極から流すことによって痛みの信号が脳に伝わる前にブロックされることで痛み感覚を減少させることができます。
また、筋肉に電気刺激を与えることで筋を強制的に収縮させることができ、筋の強化や再教育が期待できます。

認知行動療法

認知行動療法は痛みに対する患者の認知や反応を改善し、痛みの感じ方や対処方法を変えていきます。
徐々に痛みによるストレスや感情をコントロールできるようになり、活動的な行動がとりやすくなっていくことで生活の質が向上していきます。

幹細胞治療

幹細胞治療の一つに「骨髄由来間葉系幹細胞治療」があります。
この治療は骨髄に含まれる間葉系幹細胞を特殊な培養方法により機能強化した幹細胞を治療に使用するものです。
骨髄由来間葉系幹細胞は他由来の間葉系幹細胞よりも神経系幹細胞に分化することが多く報告されており、神経障害に対する治療効果が期待できます。

リハビリと日常生活の自己管理について

理学療法などのリハビリを通じて身体機能を維持・向上させていくことに加え、バランスのとれた食事や適度な運動、禁煙や禁酒などの生活習慣の改善も神経の健康維持に重要となります。
ビタミンB群や抗酸化物質を含む食品は神経に栄養を与え、禁煙や禁酒は神経への血流を維持することができます。
そのため、リハビリなど専門家と連携をしながら自己管理をしっかりと行うことが重要です。

まとめ

今回の記事では、両下肢末梢神経障害の治療オプション、薬物療法と非薬物療法の比較、リハビリと日常生活の自己管理について解説しました。
末梢神経障害は治療が遅れてしまったり、障害が重度だったりする場合には神経自体の回復が難しく症状が改善しにくい場合があります。
そのため、神経細胞を再生させる再生医療とリハビリ、薬物療法を組み合わせることで機能回復が困難であった神経損傷に対して効果が期待できます。

よくあるご質問

下肢末梢神経障害の症状は?
末梢神経障害では運動、感覚、自律神経の機能に問題が生じます。
症状として足のしびれや痛み、感覚の鈍さや足の筋力低下、反射の低下、運動失調、発汗異常、歩行困難など多岐にわたる症状を引き起こします。

末梢神経障害で一番多いのは?
末梢神経障害で一番多いものは糖尿病性神経障害です。
糖尿病患者の中で最も一般的な合併症で、長期にわたって高血糖状態が続くことで神経が損傷されていきます。
糖尿病性神経障害では主に両足に症状が出現しやすいです。

関連記事

このページと関連のある記事


<参照元>
・ニューロテックメディカル:https://neurotech.jp/medical-information/stem-cell-treatment-for-sequelae-of-neurological-disorders/
・末梢神経のリハビリテーション:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/28/6/28_6_453/_pdf
・糖尿病性末梢神経障害に対する運動療法の最新知見:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptdm/2/1/2_83/_pdf/-char/ja




    リハビリのご予約・お問い合わせ
    3ステップで簡単フォーム

    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    お名前をご記入ください


    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    メールアドレス

    電話番号

    ※携帯電話へショートメッセージでご連絡させていただく場合がございます。




    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    年齢の選択

    地域の選択

    ご予約・ご相談内容を入力

    送信前にプライバシーポリシー(別タブが開きます)を必ずご確認下さい。

    ※送信後にページが移動します。確認画面はありません。

    コメント

    この記事へのコメントはありません。

    公式Instagram

    関連記事

    PAGE TOP