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脳疾患性認知症の治療とリハビリ:進行を遅らせるためのアプローチ

この記事を読んでわかること
脳血管性認知症の治療について
認知症の進行を遅らせるポイント
認知症患者の家族や周囲のサポートについて


脳血管性認知症の治療とリハビリ、進行を遅らせるためのポイントについて解説しています。
家族と一緒にできるリハビリやケアの方法についてわかりやすく紹介しています。
認知症の進行や症状を緩和しながら患者、家族がともに豊かで安定した日常生活を送るために必要な具体的な方法を知りたい方におすすめです。

脳疾患性認知症の治療法:薬物療法と非薬物療法の選択肢

脳疾患性認知症の治療法:薬物療法と非薬物療法の選択肢
脳血管性認知症とは脳梗塞や脳出血などの脳の血管障害によって起こる認知症で、認知症全体の約20%を占めると言われています。
アルツハイマー型認知症に次いで割合が多く、男性の方が女性よりも発症率が高い傾向にあります。
脳には細い血管が張り巡らされており、血管から栄養や酸素が絶えず脳細胞へ供給されています。
しかし、その血管が障害されることで栄養が酸素の供給が滞り脳細胞が障害されます。
脳疾患性認知症は脳に障害が生じた部分を中心とした機能が低下し、障害されていない部分の機能は維持されていることが多く、忘れていることと覚えていることが極端であったり日によって症状の出方にばらつきがあったりします。
脳梗塞や脳出血などの脳卒中を繰り返すと段階的に認知症の症状が進行するため、脳卒中を再発させないための予防が重要となります。
脳疾患性認知症の治療法には薬物療法と非薬物療法があります。

薬物療法

薬物療法では症状の軽減や進行を抑える効果が期待できます。
認知症の患者さんの脳内では神経伝達物質であるアセチルコリンが減少しやすく、グルタミン酸が過剰に分泌されている状態であると言われています。
薬物療法により脳内のアセチルコリンの濃度を高め、グルタミン酸の濃度を抑えることで記憶や学習の障害などの症状への効果が報告されています。
また、脳卒中の予防のために血栓ができにくくするための抗凝固薬や血圧を下げる薬なども用いられることがあります。

非薬物療法

非薬物療法では理学療法士や作業療法士などによるリハビリテーションが重要となります。
手足の運動麻痺などに対して動作訓練を行い運動機能の回復を図ります。
言語障害がある場合には言語聴覚士による言語療法も必要となります。
また、昔に住んでいた場所を訪れたり昔に見た映画の鑑賞など、昔の記憶を思い出し人に話したり聞いたりする回想法も脳に適度な刺激が入り認知機能の低下を抑制することができます。
その他に音楽療法、芸術療法、アロマテラピー、園芸療法、学習療法、ペットセラピー、レクリエーション療法など感情や感覚、認知、行動への働きかけにより脳の活性化や問題行動の軽減を促していきます。
効果のある治療法は個別で異なるため、どの治療法が患者さんや家族の生活をより良いものにするかを検討し選択していきます。
脳卒中の予防のために生活習慣の見直しも重要となります。
食事、運動、睡眠の改善や飲酒、喫煙、肥満などの対策をしていく必要があります。

リハビリで認知症の進行を遅らせるためのポイント

リハビリで認知症の進行を遅らせるためのポイント
認知症の進行を遅らせるためには脳の活性化が必要となります。
ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動は脳の活性化にも効果があります。
見る、聞く、触る、嗅ぐ、味わうといった五感を刺激する認知刺激療法も効果的です。
また、脳梗塞や脳出血などの脳卒中の再発が脳血管性認知症を悪化させるため、生活習慣の見直しも進行を遅らせるために重要となります。
そして、認知症の進行を遅らせるためには継続的なリハビリが必要となります。

家族と一緒にできるリハビリとケアの方法

家族と一緒にできるリハビリとケアの方法
脳血管性認知症は家族の病気への理解とサポートも重要となります。
脳血管性認知症の患者さんは認知障害の自覚があることが多いです。
そのため、家族の心無い一言で情緒不安定となりストレスの原因になることもあります。
感情に配慮をしたり自尊心を傷つけないようにしたりと病気への理解が必要となります。
家族と一緒にできるリハビリには塗り絵などの創作活動や声を出して歌う音楽活動、過去の思い出を振り返る回想法などがあります。
料理も認知機能のトレーニングになるため、家族がサポートしながら日常的に料理をするのも効果的です。
これらは脳の活性化を促し認知症の進行の予防に効果があると言われています。

まとめ

今回は脳疾患性認知症の治療とリハビリについてご紹介しました。
脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血の再発に伴って悪化していきます。
そのため、脳血管性認知症の治療では脳梗塞や脳卒中の再発を予防しつつ、リハビリや日常の生活習慣を見直していくことで脳の活性化を図り、進行を遅らせ症状を緩和させていきます。
家族など周囲の方の病気への理解とサポートも重要となります。
また、最新の治療法である「再生医療」も脳血管性認知症の治療の選択肢の一つにあります。
これまでは一度損傷した脳細胞はもとに戻ることはないとされていました。
そのため、主な治療はリハビリテーションで機能回復を目指すことでしたが、最近では損傷した脳神経自体を修復させて機能回復を目指す再生医療が注目されています。
「ニューロテックⓇ」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んに行われています。
脳神経の再生を促す再生医療とリハビリを組み合わせた「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、今まで難治であった脳血管性認知症の改善が期待できます。

よくあるご質問

脳血管疾患のリハビリにはどんなものがありますか?
立つ、歩くなどの基本動作や食事、トイレなどの日常生活動作の回復を目的に行う理学療法や作業療法があります。
また言語機能に障害がある場合にはコミュニケーションを円滑に行うための言語療法もあります。

脳血管疾患の歩行訓練は有効ですか?
有効です。
脳血管疾患では運動麻痺や感覚障害などによって歩行機能に障害が生じることが多いです。
機器や補装具を用いた歩行訓練や短時間でも頻回に歩行訓練を行うことで歩行機能の改善が期待できます。

<参照元>
・高齢者の脳血管性認知症|J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/54/4/54_54.519/_pdf
・第104回日本精神神経学会総会|認知症の診断と治療:https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1110010108.pdf

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