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脳梗塞後のリハビリと新しい目標の設定

この記事を読んでわかること
リハビリテーションにおける目標設定の意味
目標設定の具体的な方法
目標設定を効果的に行うためのコツ


リハビリテーションを行うにあたって目標設定を行うことは重要です。
リハビリでの目標は具体的で現実的に達成可能な目標を設定する必要があります。
目標設定を行うことでリハビリを行った後に自己効力感や達成感を得ることができます。
この記事では脳梗塞後のリハビリと目標設定の方法や意味について解説します。

脳梗塞後のリハビリと新しい目標の設定

脳梗塞後のリハビリと新しい目標の設定
脳梗塞後のリハビリを行うにあたって、目標を設定することは非常に重要です。
リハビリは脳梗塞を発症してすぐの急性期から始まり、全身状態が落ち着いた後に集中的にリハビリを行う回復期、自宅などの日常生活でリハビリを続ける生活期まで継ぎ目なく行います。
全ての病期でそれぞれのリハビリ期間や身体機能にあった目標を立て、目標を達成しながらリハビリを進めていくことが重要です。
リハビリにおける目標設定は患者とセラピスト(理学療法士や作業療法士、言語聴覚士)がリハビリにおけるターゲットとなる活動や参加を決定し同意を得るために必ず必要とされているプロセスです。
この記事では脳梗塞後のリハビリと目標設定について解説します。

リハビリを通じて小さな成功体験を積み重ねる重要性

リハビリにおける目標設定を行う際は、具体的・測定可能・達成可能・現実的/関連性が高い・期限がある、SMARTと呼ばれる目標設定を行うことが推奨されています。
例えば、歩行練習を開始したばかりの脳梗塞患者のリハビリで目標を「歩けるようになる」と設定するよりも、「1ヶ月以内に1kmの歩行を杖を使用して見守りで行えるようになる」とした方がより具体的で患者様からしても分かりやすい目標と言えるでしょう。
重要な点は目標をより具体的、達成可能なものに設定することです。
適切に努力すれば手が届く目標を達成することで自己効力感は向上し、より前向きにリハビリテーションを行うことができます。
逆に達成できない目標や非常に長い期間がかかってしまう目標を設定すると、なかなか目標を達成することができず、中には意欲が低下してしまう方もいます。
SMARTを使用する際は、期待される目標を明確にして各目標レベルの考慮やリハビリテーションを実施した後の振り返りが重要です。
一つの目標を達成すると次の目標を設定し、このプロセスを繰り返し行い振り返りをしながらリハビリテーションを進めます。
目標を常に設定し達成し続けることで、無理なく長期目標を達成することができます。
長期目標を達成した後は、次の長期目標を考えたり現在の能力を維持するなどの目標を設定してリハビリテーションを継続します。

趣味や新しい活動を通じて生きがいを見つける

理学療法などのリハビリテーションの目標は活動に設定し、趣味や地域のコミュニティーへの参加を促します。
活動とは歩行やトイレなどの日常生活で使う動作であり、趣味などに参加をするためには欠かせない動作となります。
趣味を再び行えるようになりたいと希望することはリハビリテーションを行う意欲に繋がります。
ただ歩行ができるようになりましょうと言ってリハビリテーションを行うよりも、趣味の釣りにまた行けるように歩行練習を頑張りましょうと言った方が患者様は意欲的に取り組まれます。
もし、障害が重度で元々の趣味ができないと判断される場合は、工夫を行い元々の趣味活動を行えるようにするか、新しい趣味を探すことが目標設定に役立ちます。
もちろん、趣味だけでなく復職を目指すことも目標にしても構いません。
趣味などの余暇活動や復職が生きがいとなり、再びその人らしい生活を行えるようになります。

短期目標と長期目標を分けて考えるコツ

リハビリにおける長期目標設定は自宅での生活や趣味などの余暇活動および復職を見据えて行います。
短期目標は長期目標を達成するために達成しておかなければならない途中の段階に設定すると目標をぶれることなく決めることができます。
また、短期目標は数週間、長期目標は数ヶ月単位で設定を行います。
具体的な例を挙げると、退院後の生活を屋外独歩で行いたいと長期目標を設定した場合、急性期病院での短期目標は屋内の杖歩行が見守りで行える、回復期リハビリテーション病院での短期目標は屋内の独歩が自立して行えることと屋外の独歩が見守りで行えるようになる等の目標を設定します。
このように短期目標は長期目標を達成するために必要なステップと考えると無理のない目標を設定することができます。
また、生活期での目標は身体機能や現在の活動を向上させるだけでなく、活動を維持することも目標に挙がります。

まとめ

この記事では脳梗塞後のリハビリテーションにおける目標設定について解説しました。
目標設定はリハビリテーションを行うための指針になり、目標を立てる際は具体的で達成可能な目標を考える必要があります。
また、趣味などの余暇活動への参加が目標を考える上で重要になります。
長期目標は最終的に達成したいと考える動作を設定し、短期目標はその中間地点に設定し、少しずつ達成して自己効力感を上げながらリハビリテーションを進めます。
脳卒中で神経を損傷してしまった後の前頭葉機能の治療は確立されていませんが、再生医療にはその可能性があります。
今後、神経再生医療×リハビリテーションの治療の研究は進んでいきます。
私たちのグループは神経障害は治るを当たり前にする取り組みを『ニューロテック®』と定義しました。
当院では、リハビリテーションによる同時刺激×神経再生医療を行う『リニューロ®』という狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療を行なっていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご連絡をお願いします。

よくあるご質問

リハビリの長期目標と短期目標の例は?
リハビリの目標は動作レベルで設定を行います。
それぞれ、数ヶ月・数週間で達成できる目標を設定します。
例を挙げると長期目標が屋外独歩で100m歩ける、短期目標が屋外を一本杖を使用して50m歩けるなどです。

リハビリの目標設定をする理由は何ですか?
リハビリで目標設定を行う理由は、患者様とリハビリテーション専門職がリハビリの対象となる行為や動作を決定することで、リハビリテーションの方向性を決めるためです。
また、目標を達成していくことで患者様は達成感や自己効力感を得ることができます。

<参照元>
・目標設定と目標達成度評価の考え方|J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/49/3/49_49-3kikaku_Kamioka_Yumiko/_pdf
・厚生労働省 目標設定 目標指向的アプローチ:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/dl/s1217-12a_0005.pdf

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