医療法人慶春会 ニューロテック 脳卒中再発予防・再生医療専門

トップページ ブログ 再生医療に活用される幹細胞とは

再生医療に活用される幹細胞とは

ブログ

2019.3.22

幹細胞の種類

私たちの細胞一つ一つには寿命があり、その長さも様々です。その中で失われた細胞自体を再生させる特別な能力を持った細胞を「幹細胞」と呼んでいます。
再生医療で活用される幹細胞には、よくニュースなどで話題にのぼる「ES細胞」や「iPS細胞」以外に、「体性幹細胞」と云うものがあります。「ES細胞」は受精後6、7日目の胚盤胞から細胞を採取・培養して作られる幹細胞です。神経細胞や皮膚細胞などいろんな種類に分化して、ほぼ無限に増殖する能力を持っています。ただ、生命の基である受精卵を操作することに倫理的問題が残っています。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中教授で有名な「iPS細胞」は、皮膚や血液などから採取した体細胞に特定の遺伝子を人工的に加えて生み出された幹細胞です。「ES細胞」と同じように、培養によってほぼ無限に増殖が可能で、筋肉や心筋、神経、肝臓、骨などいろんな細胞に分化する能力を持っているから、将来的には臓器自体を作れると大きな期待が寄せられています。共に万能細胞と云われていますが、意図しない細胞への分化や、発がんのリスクが高いと言う懸念もあります。

体性幹細胞

3種類の幹細胞の中で、医療への応用が最も進んでいるのが「体性幹細胞」です。人間の体内に存在する細胞、それも患者さん本人のものを活用するわけですから、「iPS細胞」と比較しても癌化などの報告が無く、安全性が格段に高くなります。体性幹細胞にもいくつか種類があり、「造血幹細胞」は血液を作り、骨や筋肉、脂肪などいろんな組織や臓器を作る細胞へ分化する「間葉系幹細胞」などがあります。「体性幹細胞」は特定の細胞だけに分化する細胞で、「ES細胞」や「iPS細胞」のようにほぼ全ての細胞に分化出来る「多能性幹細胞」とは異なります。

・骨髄由来間葉系幹細胞
1970年代に骨髄の中から発見され、治療が困難な肝機能障害や脊椎損傷などの治療への活用が期待され、実用化に向けて臨床研究が進められています。ただ一つの問題は、採取できる量が限られていることで、移植に必要な量を確保するには体外で培養・増殖する仕組みや、感染や異物混入などを防ぐための培養施設も必要になります。

・脂肪由来間葉系幹細胞
骨髄由来と同じ程度の能力を持ち、より多くの幹細胞が確保できる脂肪由来の間葉系幹細胞が2001年に発見されました。神経細胞や肝臓に分化することも判明し、その上、免疫抑制作用や腫瘍に蓄積される性質を利用して、体性幹細胞移植後の拒絶反応防止の研究や、がん遺伝子治療薬を患部に届ける役割の活用研究などが進められています。ただ、間葉系幹細胞は、新生児には骨髄の細胞数の1万分の1、10代で10万分の1、30代で40万分の1、80代では200万分の1と、年を重ねるにつれて減少していきます。でも、幹細胞は誰もが持っているので、骨髄や脂肪から間葉系幹細胞を採取・培養して、目的の細胞に分化させれば、再生医療に活用できる大きな可能性を持った細胞なのです。

私たちが有する「他種動物由来の原料や自己血液を全く使わずに培養出来る技術」を元に、「脳卒中や脊髄損傷に対する自家骨髄由来間葉系幹細胞治療が第2種再生医療として、厚労省に受理されています。この治療法の画期的な点は、多量の自己採血を必要とせず、他種動物由来の成分を使用せずに培養を行いますので、患者さんの負担が最低限で済みます。また、培養に他種動物由来成分を用いないため、免疫反応の軽減、病原体感染リスクの軽減、培養工程の均質化に優れています。この臨床治療技術をもとに、「誰もが気軽にこの治療を受けられる様にしたい」と、私たちは考えています。

お問い合わせ

06-6933-7844

FAX

06-6933-7859

所在地

〒536-0005
福永記念診療所
大阪市城東区中央1-9-33
泉秀園城東ビル2F

お問い合わせ

◎診察日、△適宜対応、●休診日